渓流沿いの露天風呂と素朴な山の幸が嬉しい、養老牛温泉の「ホテル養老牛」に泊まったよ

2013年 12月 28日
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こんにちは、ロプロス(@ropross)です。

先日、今年最後の旅行として、道東の温泉宿に三連泊してきました。
そのときの二泊目に泊まったのが、養老牛温泉の「ホテル養老牛」です。

養老牛温泉は、中標津町の山麓に位置する豊かな自然に囲まれた温泉地で、その歴史は北海道の温泉としては非常に古く、300年前からアイヌの人々が利用してきたと言われています。

養老牛温泉には、道内の温泉宿の中でも屈指の高評価を得ている名宿「湯宿だいいち」がありますが、この「ホテル養老牛」もなかなかの評価だったので、今回「ポンパレ」でクーポンを見つけたこともあって、泊まってみることにしました。

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真っ直ぐな道が格子状に広がる中標津の牧場地帯から、数kmほど山の方へ入ったあたりに、養老牛温泉はあります。

養老牛温泉には3軒の宿がありますが、2軒目に見えてくるのが、今回お世話になった「ホテル養老牛」です。

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宿のロビーとフロントの様子。

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ロビーの広い窓からは、外の様子が伺えます。
目の前は道路なので、いい眺めというわけではないのですが、餌台に集まる小鳥を眺めることができます。

たまに可愛いエゾクロテンが姿を現すこともあるのだとか。
相方は夜にその姿を見たらしいのですが、私が駆けつけたときにはすでにいなくなっていました。むー、残念。

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ビジネスホテルのような客室前の廊下。あまり建物自体には風情や趣はありません。

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案内してもらった部屋は9畳の和室。
床の間や広縁もあり、居心地良さそうです。

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部屋の鍵にはふくろうの木彫のキーホルダーが。鍵を2つ用意してくれるのはありがたいですね。

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浴衣やタオル類。

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広縁の端に姿見と冷蔵庫。ポットの中には冷水が用意されています。

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お茶菓子。

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さっそくお風呂に入りに行きます。

大浴場の脱衣所。大きく温泉分析書が掲示されているのはいいですね。泉質への自信が表れています。

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大浴場の内湯。浴槽は2つあり大きい方はややぬる目、小さい方はかなりぬる目です。長湯したい人にはありがたい湯温ですね。
源泉温度が約80度と非常に高いため、地下水を加水して温度調整していますが、循環や消毒のない掛け流しです。

泉質は含石膏-食塩泉。成分総計は1.75g/kgとまずまずの濃さ。
このお湯がとっても温まります。館内の廊下やロビーの温度が低く、部屋から出てきたときには寒さを感じたのですが、浴場から戻るときにはそんな寒さは微塵も感じないほどでした。

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岩造りで野趣溢れる渓流沿いの露天風呂。これが素晴らしい。
自然に囲まれた環境の中、せせらぎの音を聞き、暮れゆく青い空を眺めながらの湯浴みは最高!

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休憩室には卓球台があったり熊の毛皮が飾られていたりと、昭和を感じさせる雰囲気です。
卓球は無料で楽しめます。

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この宿には、大浴場の他に貸切の家族風呂が三ヶ所あり、空いていれば無料で自由に入ることができます。いずれも源泉掛け流しです。

こちらは一の湯。

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二の湯。

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石造りで一番雰囲気のいい三の湯。

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夕食は部屋でいただきます。

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左から、行者ニンニクの醤油漬け、ふきのとう味噌、ワラビのキムチ和え。
山宿らしい山菜を使った料理が並びます。

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お刺身は羅臼産のソイとサーモン。
ソイは歯ごたえが良くて美味しい。サーモンはちょっと水っぽくて味も薄かったかな。

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ウドの酢味噌。ほのかな苦味がクセになるような味わいです。

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牛乳豆腐のフライ。
地元の牧場で飼育されている牛の初乳を使った牛乳豆腐。固めの木綿豆腐のような食感とチーズの風味が個性的です。

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なかしべつビーフのすき焼き、牛乳豆腐入り。
牛肉はまずまずといったところだったけど、牛乳豆腐をすき焼きに入れて溶き卵につけて食べるってのがまた面白い。

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茶碗蒸し。シイタケ、カニカマ、栗などが入っています。
出汁の味は控えめで、卵と砂糖が強く主張してくるかなり甘めの味付けが、まるでプリンのようでした。

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鮭のホイル焼き。バターと鮭って合うよね。

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エゾシカ肉の特製味噌だれ焼き。
エゾシカ肉は臭みもなく、野性を感じさせる旨味がたっぷり。添えられた山わさびのピリッとした刺激との相性も良くて美味しい!

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コゴミ、タラの芽、ヤマメ、カボチャの天ぷら。
タラの芽の天ぷらは山菜料理の王様だなー。小さなヤマメも嬉しい。

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魚介のしんじょうが入ったお吸い物。うん、すごくいい味してる!

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デザートは牛乳プリン。イチゴのソースがかかっています。


ワラビ、行者ニンニク、ふきのとう、ウド、コゴミ、タラの芽と、多くの種類の山菜や、鹿肉やヤマメといった山の幸をが味わえるのはとてもいいですね。山宿らしさが存分に表現された、好感の持てる夕食でした。

ごちそうさまでしたっ!

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翌朝ももちろん露天風呂へ。
冬の朝、清冽な空気の中で入る露天風呂はまた格別!

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朝食は個室の食事処で。
鮭の塩焼き、イカの塩辛、ほうれん草のおひたし、冷奴、納豆など、シンプルな品々が並びます。

卵は生卵、目玉焼き、玉子焼きにもしてもらえるようですが、当然ここは温泉卵をチョイス。温泉宿の朝食にはこれがないとねー。

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朝食には、ここ養老牛の牧場でとれた牛乳が付いてきます。
表面には生クリームの層ができているほど濃厚です。
牛乳特有の臭みがほとんどなく、クリーミーな味わい。牛乳があまり得意ではない私でも美味しく飲めました。

まとめ

今回の宿泊は、「ポンパレ」で通常1泊2食12,750円のところ半額の6,300円となるクーポンを利用しました。この価格だとかなりのお得感がありますね。

建物自体の趣に欠けていたり、パブリックスペースが喫煙可能だったりと、物足りない点や不満な点もありましたが、原生林に囲まれた自然豊かな環境、泉質の良い掛け流しのお湯、渓流や林を間近に望む雰囲気抜群の露天風呂、山菜など地元の素材を活かした素朴ながらも嬉しい料理と、それを上回る魅力の詰まった宿でした。

都会の喧騒を忘れて、のんびりゆったりと心身を癒すのには、うってつけだと思います。

ではでは、またー。

▼『ホテル養老牛』公式ページ ~ 養老牛温泉

(旅行日:2013年12月25,26日)