こんにちは、ロプロス(@ropross)です。
1月に今年最初の旅行としてニセコに3泊で温泉旅行に行ってきたのですが、その1泊目に新見温泉の「新見本館」に泊まってきました。
雪深いニセコの山奥にひっそりと佇む、北海道では貴重な秘湯感満点の宿で、明治45年創業と100年以上の歴史を誇っています。
倶知安の街中から、比羅夫、東山、アンヌプリとスキー客で賑わうエリアを抜け、昆布温泉からさらに山道を奥へ20分ほど車を走らせると、ようやく新見温泉に到着します。
辺りは深い雪に囲まれて、まさに秘湯と呼ぶに相応しいロケーションです。
新見温泉にはこの「新見本館」と「新見温泉ホテル」と似たような名前の2軒の宿があるのですが、なんか大人の事情があるらしい。
宿の入口。北海道でも有数の豪雪地帯ニセコの山中にあるとあって、建物も雪に覆われています。
フロントとロビー。
やや殺風景な印象ですが、これも秘湯らしさの表れと考えれば悪くないかな。
ロビーでネットに接続可能ということでしたが、私が試したときには、Wi-Fiに繋がったのはいいのですが、回線速度が遅くてあまり使い物にはなりませんでした。
ちなみにソフトバンクの3G回線は、遅いながらもなんとか繋がりました。
廊下、めちゃ寒い・・・
館内全体に暖房を入れているわけではないようで、真冬のこの時期、廊下は凍えるような寒さです。
こんなに寒い宿泊施設に泊まったのは初めて。でも、道外の人が泊まって、冬の北海道らしさを体感するにはいいかもしれない。
中庭はすっかり雪で埋まっていました。
部屋は8畳+広縁の和室で、秘湯宿ですが小奇麗で清潔な感じです。
洗面所はありますが、バス・トイレはありません。
共用のトイレもかなりの寒さなのでちょっと辛い・・・
床の間には掛け軸も飾られています。
タオル類。
お茶菓子。
宿の露天風呂は混浴になっているのですが、湯浴み着が用意されているので女性でも安心して入ることができます。
この「新見本館」には、打たせ湯や蒸気風呂のある第1浴場と、混浴露天風呂のある第2浴場の、2ヶ所の浴場があります。
まずは露天風呂のある第2浴場へ。
男女別の内湯。
泉質は含石膏-食塩泉。サラリとした無色透明のお湯が掛け流しになっています。
内湯から露天風呂へ。
うおおお!すげー、なんだこの雪の壁は!
北海道でいくつも雪の露天風呂に入ってきましたが、ここまですごい雪庇に取り囲まれた露天風呂は初めて見ました。
雪庇に近づいてみると、その高さに圧倒されます。ゆうに2m以上は積もっていそうです。
すごいすごい。崩れたりしないのかなー、これ?
岩のトンネル。
ニセコにはいくつか名湯・秘湯と呼ばれる温泉がありますが、ここの露天風呂はその中でも屈指の素晴らしさですね。
湯浴み着があるので、女性でも入りやすいかと思いますが、「それでも殿方と一緒に入るなんて恥ずかしい」という淑女の方々でも、夜には女性専用の時間帯もあるので大丈夫です。
さて、夕食は個室の食事処でいただきます。
ウド、フキ、山葡萄、ラクヨウキノコ(ハナイグチ)といった、山の幸を使った素朴な品々が並びます。
こういうメニューは山宿らしくていいよねー。
お刺身はホタテとホッキと甘エビ。山宿とは言え、日本海もすぐ近いので海の幸も新鮮です。
男爵いものだんご汁と、キタアカリの椀物。ジャガイモがメインの料理が並ぶあたり、ニセコらしい。
牛肉の陶板焼き。
魚、貝、海老や野菜、山菜、キノコと、海の幸と山の幸がたっぷりと入った秀峰鍋。宿の近くにそびえる目国内岳をイメージしてるらしい。
さまざまな具材の旨味が溶け込んだ汁が美味しい!
だんご汁と秀峰鍋の説明書き。この2品がウリのようです。確かに両方とも美味しかった!
魚のすり身の入ったお吸い物。
デザートは余市産のリンゴをニセコワインで煮込んだもの。
正直、山の秘湯宿ということで、食事にはそれほど期待はしていなかったのですが、地元の山の幸、畑の幸、海の幸がふんだんに使われ、手のかけられた料理の数々には、充分満足することができました。
ごちそうさまでしたー!
翌朝は第1浴場のほうに入りに行きます。
こちらは露天風呂がなく内湯のみですが。窓が大きく開放感はあります。
こちらももちろん源泉掛け流しで、湯船の縁からなみなみと溢れ出ています。
奥には打たせ湯や蒸気風呂もありました。
新見温泉のお湯は飲泉にも向いているようで、コップが用意されて飲めるようにもなっています。
全くクセがなくて飲みやすいお湯は、ミネラルが豊富でさまざまな効能があるのだとか。
朝食は食堂で。
朝食。湯豆腐、煮豆、フキの煮物、シソの南蛮漬け、糠にしん、イカの塩辛など。
ごはんに合うおかずが多くて、朝から食べ過ぎてしまいそうです。
温玉ごはん最高や!
まとめ
今回は1泊2食10,000円のプランで宿泊しました。
価格の割には施設面で物足りなさを感じるかもしれませんが、秘湯の雰囲気に価値を感じる人であれば、コストパフォーマンスも悪くないかと思います。
高々とした雪庇に囲まれた露天風呂は一浴の価値ありです。廊下が寒すぎるのは玉に瑕ですが、ぜひとも冬に訪れて秘湯感にどっぷり浸かってもらいたい宿ですね。
ではでは、またー。
(旅行日:2014年1月21,22日)