こんにちは、ロプロス(@ropross)です。
10月の東北旅行で、宮城県の鎌先温泉の「にごり湯の宿 湯守 木村屋」に泊まってきました。
鎌先温泉は、白石市街から少し蔵王に向かったあたりに位置する温泉地で、開湯は1428年と600年近い歴史を誇ります。
そのお湯の効能には定評があり、古くから奥州の薬湯として知られてきました。
白石のICから15分ほど車を走らせると鎌先温泉に到着。
温泉街の真ん中にある共同の駐車場に車を停めて、細い路地を奥へと進んでいくと、「湯守 木村屋」の看板が立っています。
ちなみに、本当は着いたのが夜だったので、この写真は朝撮ったもの。
さらに細い通りと階段を抜けたところに、宿は建っています。
「湯守 木村屋」は創業400年以上と、非常に古い歴史のある老舗旅館ですが、建物は近代的です。
全34室とそれほど大きな宿ではないので、ロビーもこじんまりとした感じ。
このあたりはこけしの産地だそうで、館内には大小のこけしが何体も飾られています。
客室の廊下は薄暗くてちょっと不気味な雰囲気。
部屋は8畳の和室です。広縁もなく古さは否めませんが居心地は悪くありません。
今回は宿泊費節約のために、食事無しの素泊まりにしたので、すでに布団は敷いてありました。
テレビや冷蔵庫や金庫。
温泉宿として標準的な装備はひと通り揃っているようです。
栓抜きの柄までこけしになっていました。なにその目つきw
玄関横の洗面所。充分に清潔です。
テーブルに用意されていたお菓子。豆煎餅と定番の梅干しです。
タオル類と浴衣、半纏。よくあるタオル等を入れる袋は用意されていませんでした。
今回は素泊まりのため、いつもの宿レポートのような食事の写真は貼れないので、代わりに猫の写真でも。
ロビーの端に座っていた宿の看板猫、あずきくん。かわええー。
大あくび。
変顔撮ったったwww
にくきゅー!
雨が降ってましたが、少し外をお散歩。
いろいろ見どころがある温泉街というわけではないのですが、格別な存在感を持って佇むのがこちらの建物。お隣の宿、「湯主 一條」の本館です。
木造四階建ての貫禄ある建物は、大正から昭和の頃に建てられたもので、現在は料亭として使われているそうです。
すげぇ、渋すぎるっ!この建物が、現在も営業している施設として使われてるのはすごいなぁ。今度はこっちの宿にも泊まってみたい。
素泊まりということで、やっぱりお楽しみは温泉。
最上階の展望浴場の内湯は、窓が大きくて開放感のある明るい浴室です。
お湯は含芒硝-食塩泉で、成分総計は3g/kgとなかなかの濃さ。
源泉掛け流しなのに、塩素消毒しているようです。臭いが気になるほどではありませんでしたが。
露天風呂のお湯は緑がかった薄い濁り湯で、こちらももちろん源泉掛け流しです。
お湯は温めなので、のんびりと長湯を楽しむことができます。
周囲の緑を眺めつつ、雨音を聴き、名湯に身を委ねる。なんとも言えない至福を感じます。
露天風呂からは「湯主 一條」の本館が見えました。
露天風呂から温泉街のほうを眺めます。狭い山間に肩を寄せ合うようにして建物が並んでいるのがわかります。
宿にはこの大浴場の他にも、混浴の「天狗岩風呂」と女性専用の「かっぱ風呂」があるそうなのですが、そちらはメンテナンス中で入ることができませんでした。うーん、残念。
部屋の窓からの眺め。
温泉街らしい趣きがあると言えないこともないような気もする風景。
朝食も付けなかったし、予定もあったので、勿体ないけど早々にチェックアウト。
雨が降っていたので、すぐそこの距離ですが車で駐車場まで送って頂きました。
駐車場の近くにあった「最上屋旅館」。こちらもかなり歴史がありそうで気になる宿ですね。
まとめ
今回は素泊まりで一人5000円というプランで宿泊しました。
宿に着いたのは夜で、朝は朝食も食べずにチェックアウトしたので、ゆっくりと満喫できたとは言い難いのですが、ビジネスホテルに泊まるよりも少し高いくらいの値段で、歴史ある温泉地の名湯を堪能できたのはお得でした。
二食付きでも10000円前後とリーズナブルな価格のようですし、宿泊予約サイトの口コミを見ると、食事の評価もなかなか高いので、食事付きのプランにするのも良かったかなと思います。
ではでは、またー。
▼宮城 白石 鎌先温泉の老舗宿|にごり湯の宿 湯守 木村屋(公式サイト)
旅行日(2013年10月22,23日)