温根湯温泉の「大江本家」に連泊して、徹底的にぐーたらしてきたよ

2014年 4月 10日
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こんにちは、ロプロス(@ropross)です。

3月に温根湯温泉の「大江本家」に連泊してきました。

「冬が終わる前に温泉行っときたいたいなー」と思って、いろいろと探していたところ、この「大江本家」の2泊4食で約12,000円という格安プランを見つけました。

これまでいくつもの温泉宿に泊まってきたのですが、実はひとつの宿に連泊するのは初めて。チェックアウトの時間を気にすることなく、思いっきり朝ごろごろできるなんて夢のよう!

 
温根湯温泉は、私の住む旭川から約120km、車で2時間半ほど東に向かったところに位置する、わずか3軒の宿があるだけの小さな温泉地です。以前は留辺蘂町でしたが、合併して現在は北見市になっています。

開湯してから100年以上と、道東の温泉としてはかなり古い歴史を誇っています。

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国道から少し入ったところに温根湯の温泉街はあります。

無加川の向こうに見える大きな紫色の建物がこの日泊まる「大江本家」です。
高貴なような大胆なようなカラーリング。外壁が全部紫色って宿泊施設、初めて見たなぁ。

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ホテルのロビー。さすが客室数約200と大きなホテルだけあって、ロビーも広々。

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フロントでチェックインの手続きを済ませ、仲居さんに部屋へ案内してもらいます。

部屋は8畳の和室です。広縁がやけに広いところがちょっと個性的。
座椅子だけでなく、殿様が使うような肘掛けもありました。うむ、よきにはからえ。

大きな温泉宿にしては珍しく部屋でWi-Fiが使え、ソフトバンクのLTEも入るので、ネット環境もばっちりです。

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部屋の一角に、クローゼットやTV、電話、ポット、金庫などが納められています。右の扉を開くと鏡台になっています。

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浴衣や半纏、タオル類。

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お茶菓子。北見名物のハッカ飴もありました。

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部屋の窓からの眺め。すぐ目の前を流れる無加川を眺めることができるリバービューです。

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バスルームはビジネスホテルと同じようなユニットバスでした。

 
さて、部屋で少し休んだところで、早速温泉に入りに行きます。

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脱衣所は広々としてて清潔。

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大浴場の内湯。大きな旅館らしく、浴場もかなりの広さで、寝湯、打たせ湯、ジャグジーの他に、それぞれに温度の違う浴槽が4つもあります。

お湯はpH9.1のアルカリ性単純硫黄泉で、ツルっとしたなめらかな肌触り。美肌の湯としての評判も高いそうです。
ほとんどの浴槽にお湯が掛け流しになっていて、湯量の豊富さが伺えます。

ほのかに硫黄の匂いがするのも温泉情緒をかきたててくれていいね!

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露天風呂には浴槽がふたつ。こちらももちろん源泉掛け流し。
眺望が良いわけではないのですが、ひんやりした外気にあたりながら、湧きたての新鮮なお湯を味わえるのは贅沢なひととき。

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歴代の社長に画家としても活動していた方がいたそうで、2階の一角にはギャラリーが設けられています。

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2階からロビーを見下ろしたところ。

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ロビーにいるルリコンゴウインコ先輩(45歳)。新聞紙にご執心の様子。

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夕食は食事処のテーブル席で「湯里御膳」をいただきます。

正直、1泊2食あたり約6000円という値段や、ツアー客も受け入れる大規模な宿であるということを考えると、食事にはほとんど期待していませんでしたが、品数も多くなかなか美味しそうな顔ぶれが並んでいます。

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前菜のラムパストラミのホワイトアスパラ巻、竹の子梅マヨ和え、ニシンとカズノコの味噌和え、ミニ大根カラスミまぶし。どれも手がこんでて旨い。

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お刺身は、甘エビ、ホタテ、サーモンの三点。サーモンはしっかり味が濃くて、ホタテはシャキシャキで新鮮そのもの。甘エビもとろりと甘い。

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茶碗蒸し。中には百合根が入っています。

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蓬と竹の子の饅頭 ホタテ餡掛け。ほっくりした饅頭に旨味たっぷりの餡がよく合う。

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あホタテとアサリの柳川風。これを卵でとじていただきます。北海道の宿でこういう料理は初めて見たな。

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北見味わいポークと鶏つみれの胡麻味噌鍋。うん、ええ味しとる!

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山菜と氷下魚の天ぷら。揚げたてサクサクの状態で持ってきてくれます。

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白いご飯とお吸い物とお漬物。

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デザートは青肉のメロン。

ごちそうさまでしたっ!

決して豪華ではないのですが、丁寧に作られた品々が並び、予想を上回るクオリティに満足の夕食でした。
連泊プランとはいえ、この夕食の内容で1泊2食約6000円というのは素晴らしいコストパフォーマンスですね。

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翌朝の朝食は広くて明るいバイキング会場で。
この日は宿泊客が少ないのか、かなり空いていました。

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定番のベーコンとかソーセージとか。

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ドリンクコーナーには、道民的飲料のソフトカツゲンがっ!

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サラダバー。ドレッシングが8種類と充実。

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デザートコーナーには、リンゴのコンポートやフルーツ、杏仁豆腐など。

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カレーもありました。「ちょっぴり辛い大人の朝カレー」だそうです。

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きんぴらやひじきの煮物など、和食的おかず。

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パンもあるので、朝は洋食派の人でも大丈夫。

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いろいろと取ってきました。品揃えは豊富ですが、特筆するような品があるわけではなく、夕食と比べると物足りない感じ。

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と、言っても温泉卵さえあれば、満足なんだけどねー。

 
連泊プランなので、朝食後は部屋に戻って布団に横になってごろごろ。
お腹いっぱいになったところで、時間を気にすることなく、ウトウトとまどろむのはまさに至福の時間です。あー、幸せやー。

この後、近くの「山の水族館」や「北きつね牧場」に行こうかとも考えましたが、チェックアウト時間からチェックイン時間までは、連泊でしか滞在できないプレミアムな時間。せっかくなので、昼食はコンビニで買ってきて、宿で徹底的にぐーたらすることにしました。

しかし、まだ2連泊だからいいものの、これを続けてると人間ダメになりそうだな。

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お風呂は昼の時間帯に清掃が入りますが、終わるのを待って入りに行きます。

浴槽のお湯がまだ溜まりきっていなかったので、きちんと毎日湯抜きして清掃しているようですね。清潔な状態でいいお湯を味わってもらいたいという、宿の姿勢を感じます。

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夕食前に、夕暮れ時の温泉街を少しお散歩。

温泉街の中央にある広場には、ちょっと寂しげなイルミネーション。

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なんだか侘びしかったので、ぼかして幻想的にしてあげた。

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かつては多くの宿泊客で賑わっていたであろう温泉街も、今では人の姿もまばら。

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寂れた温泉街の哀愁漂う雰囲気がたまらなくいいよなー。

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宿の前に掛かる橋から。前日はガラガラに空いていたけど、この日は結構泊まってるみたい。

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そして、2泊目の夕食。
「安いプランだし、1日目と内容がほとんど一緒だったらどうしよう?」などと心配していたのですが、ほとんど一緒どころか、全てのメニューが前日とは違うものが出てきました。

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前菜はシシャモの薫製、鴨のロースト、卵の黄身の醤油漬け?、ホタテの松前漬けっぽいの。

あ、ちなみに、2泊目の夕食はお品書きがなかったので、品名がいい加減ですw

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お刺身はマグロとオヒョウとボタンエビ。3点全て前日とは違うネタを用意してくれるってのは嬉しい。

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椀物。ワラビ、カニ爪、魚のすり身を魚で巻いたようなの。

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里芋の饅頭。里芋が苦手な私でも美味しく食べられました。

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ムール貝とジャガイモのニョッキの白ワイン蒸し。
むー、アルコールがだいぶ残っててお酒飲めない私には食べにくい・・・

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キンキの寄せ鍋。キンキ旨いよなー、キンキ。

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揚げ物。ゴボウや何かの魚や枝豆のお餅の玄米揚げ。香ばしさがいいね。

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デザートは可愛い桜餅とパイナップルでした。

ごちそうさまー。

1泊目と同様、価格を考えるととっても満足感の高い夕食でした。これはかなり得した気分。

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翌朝、部屋から望む朝焼け。

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朝食バイキングは、前日と特に代わり映えのない品揃えでした。

せっかくカレーがあるってことで、目玉焼きソーセージカレーにしてみました。カレー自体の味はまずまずだったけど、朝からちょっと贅沢な気分。

まとめ

団体客御用達っぽい大規模な宿に、安いプランでの宿泊ということで、あまり食事などのクオリティ面には期待しておらず、ただ「連泊してひたすらのんびりできればいいや」くらいに考えていたのですが、いい意味で予想を裏切られました。

2度の夕食はこの値段では考えられないような充実っぷりでしたし、源泉掛け流しでツルツルのお湯は素晴らしく、従業員の方々の接客もとても良かったです。

層雲峡や洞爺湖のような近くに有名な観光地がある温泉地とは違って、集客は楽ではないと思うのですが、その分、努力や工夫が伺える好感の持てる宿でした。

ただ、今回選んだ2泊4食で約12000円の連泊プランは、シーズンオフ限定のようで、いつでもあるわけではないようですね。ちなみに、「じゃらん」や「楽天トラベル」で予約するよりも、公式サイトで予約したほうが安くなるようです。

ではでは、またー。

▼【公式サイト】美白の湯宿 大江本家

(旅行日:2014年3月25~27日)