こんにちは、ロプロス(@ropross)です。
今は夏だというのに、ずいぶんと季節外れな話題になっちゃいますが、今年(2014年)の3月、茨城を旅行したときに、ひたちなか市の旅館「平野屋本家」に泊まり、茨城を代表する冬の味覚、あんこうを様々な料理でたっぷりと味わってきました。
この日は夕方まで大洗の水族館、「アクアワールド」に行っていたのですが、そこから太平洋沿いにわずか10分ほど北上したあたりに、「平野屋本家」は位置しています。
県庁所在地の水戸からでも、車で30分ほどで着けそうですね。
あの勝海舟も滞在したことがあるという、歴史のある旅館だそうですが、建物は普通の鉄筋コンクリート造のものでした。
チェックインの手続きを済ませて、部屋に案内してもらいます。
今回宿泊した部屋は、8畳+広縁のシンプルな和室。
広いわけではありませんが、清潔で快適に過ごすことができます。
一番安い部屋を選んだので、トイレはありますがお風呂はありません。1,000円ほどプラスすれば、バス付きの部屋も選ぶことができるようです。
部屋の窓からは、道路を挟んですぐ向こうに太平洋を望むことができます。
せっかくのオーシャンビューですが、この日はずっと荒天だったため、空は雲に覆われ暗い表情の海が広がっていました。
うーん、景色を目当てに泊まったわけではないとはいえ、ちょっと残念。
部屋に用意されているお茶とお菓子で一服。
さすが茨城。せんべいにまで納豆がついてる。
さて、この旅行で一番楽しみにしていたと言っても過言ではない夕食の時間です。
部屋代はケチりましたが、食事は一番高い「絶品!極旨あんこうづくし・冬限定の贅沢プラン」を選びました。
あんこうを使った料理がなんと全10品も出てくるという、なんとも贅沢なプランです。
まず、目に入ってくるのが、あんこうのとも酢。
さっと湯通ししたあんこうの皮や肝などの部位を、あん肝を溶かした酢味噌でいただきます。
それぞれ部位によって、食感や味わいの違いを楽しむことができるのがいいね。
あん肝豆腐。
あん肝ならではの濃厚な旨味を堪能できます。
あんこうのマリネ。
濃厚なあん肝とは対照的に、酸味の効いた爽やかな味わい。
あんこうせんべい。
ざっくりした食感がいいなー。
あんこうのみぞれ和え。
あんこうの皮と身と肝を、大根おろしとポン酢で和えたさっぱりとした一品です。
お刺身はあんこうじゃなかったw
あんこうの唐揚げ。うおっ、これ驚くほどに旨い!!
クセのない淡白な白身がジューシーに揚げられていて、あんこう独特の弾力ある歯ごたえも楽しめます。
あん肝とあんこうのほほ肉のステーキ。
まるでフォアグラのようなこってりした旨味がぎゅぎゅっと詰まった濃厚さ!
これまたクセになりそうなほど美味しい。
そして今夜のメインとも言えるお待ちかねのあんこう鍋っ!
「あんこうの7つ道具」と呼ばれる、身、皮、水袋(胃)、肝、ヌノ(卵巣)、エラ、トモ(ヒレ)が全て入っています。
まさにあんこう尽くしの主役に相応しい一品です。
鍋を火にかけてしばらく待つと、ぐつぐつと煮えたぎってきました。
スープは濃厚な味噌仕立て。これがあんこうの各部位の美味しさを存分に引き立ててくれます。くー、これはたまらなく旨い!どれがどこの部位だかよくわからないけど、とにかく旨いっ!もう何にも言うことないわー。
ちなみにあっさり好みの人は、醤油スープを選ぶこともできるようです。
そして締めには、あんこうの美味しさが全て溶け出たスープに、ご飯と溶き卵を投入して雑炊に。
もうお腹がはち切れそうなのに、次々と口に運んでしまいます。
デザートはスイートポテトのアイスクリームでした。
まさに「あんこう尽くし」の名の通り、あんこうの美味しさを味わい尽くすことができ、大満足の夕食でした。
ごちそうさまでしたっ!
複数の浴場があったりする温泉宿だと、お風呂入るのに忙しかったりするのですが、ここでは夜ものんびりと過ごすことに。
温泉ではないと言っても、小さいながらも大浴場があり、足を伸ばして湯に浸かり、ゆったりと旅の疲れを癒やすことができました。
そして翌朝の朝食。
さすがにここにまではあんこうは出てこなかったけど、茨城の宿なので、やっぱり納豆は出てくるんだね。
まとめ
今回のあんこう尽くしのプラン、宿泊料金は1泊2食で13,150円でした。
温泉大好きの私が、温泉のない宿にこれだけの宿泊料金を支払おうというのはめったにないことなのですが、これでもかとばかりに並ぶ絶品のあんこう料理には、充分にその価値はありましたね。
ちなみに、この宿であんこうが食べられるのは11月から3月の冬季だけ。
ちょっと先になっちゃいますが、次の冬には茨城に出かけて、極上のあんこう料理の数々を味わってみてはいかがでしょうか。
ではでは、またー。
▼茨城ひたちなか海鮮料理&あんこう(鮟鱇)の旅館 平野屋本店
(旅行日:2014年3月13,14日)