庭園が見事な平泉の世界遺産、「毛越寺」にお参りしてきたよ

2013年 7月 26日
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こんにちは、ロプロス(@ropross)です。

先日、北東北を鉄道で旅した時に、世界遺産・平泉に立ち寄って来ました。

世界遺産には、中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山と5ヶ所の史跡が登録されているのですが、今回はあまり時間もないので、金色堂で有名な中尊寺と、庭園の美しい毛越寺を訪れることにしました。

まずは駅から近い毛越寺(もうつうじ)から周ることに。

毛越寺は850年に慈覚大師円仁により開山され、奥州藤原氏二代基衡、三代秀衡の時代に、多くの伽藍が造営されたと言われています。
かつては40以上あったと言われるお堂や塔は、長い歴史の中で全て焼失してしまいましたが、庭園や伽藍の遺構が完全な形で保存されているため、国の特別史跡・特別名勝に指定されています。

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JR平泉駅に降り立ちました。
駅前には荷物の預かり所があるので、身軽になって平泉観光をスタートです。


駅前から巡回バス「るんるん」に乗り込みます。
バスは毛越寺や中尊寺、無量光院跡など、世界遺産に登録された名所を中心に、30分間隔(土日祝は15分間隔)で巡回してくれます。これは便利ですね。


410円の一日フリー乗車券。乗車1回140円なので、3回乗れば元が取れます。

バスはわずか3分ほどで毛越寺の駐車場に到着。歩いても充分行ける距離でしたw


入り口で拝観料500円を支払って境内に入ります。


境内に足を踏み入れたところ。
歴史ある寺院らしく、厳かな空気が流れています。


まっすぐ進み本堂へ。平成元年に再建されたものだそうです。


ご本尊は平安時代作の薬師如来で、日光・月光の両菩薩を脇士として従えています。


南大門跡。かつてはここが毛越寺の正門でしたが、現在では12の礎石が残るだけです。


南大門跡を抜けると、大泉ヶ池を中心とした「浄土庭園」と呼ばれる広大な庭園が広がっています。


浄土をこの世に再現したと言われる庭園は、国の特別名勝にも指定されています。


池の畔にはあやめ園が。


雨に濡れるあやめも絵になりますね。


開山堂。毛越寺を開いた慈覚大師をお祀りするお堂です。


嘉祥寺跡。


金堂円隆寺跡。

このように境内に点在していた多くの伽藍は焼失してしまっていて、礎石だけが淋しく残されています。


大泉ヶ池に浮かぶ龍の小舟。


遣水(やりみず)。蛇行しながら大泉ヶ池に流れ込む水路で、ゆったりと平野を流れる川を表現しているのだとか。


江戸時代(1732年)に再建されたという常行堂。


本尊は阿弥陀如来が祀られています。


鐘楼。


木々の間を流れる涼やかなせせらぎ。


当時の建物が全てなくなっているのは残念でしたが、水と緑の織りなす美しい庭園は見事で、奥州藤原氏の栄華が伝わってくるようでした。

中尊寺のほうが有名ですが、こちらも一見の価値がありますね。

それでは、またー。

▼特別史跡・特別名勝 毛越寺(公式サイト)

(旅行日:2013年7月11日)