こんにちは、ロプロス(@ropross)です。
前回のエントリーに書いたとおり、先日、幌加内町の「新そば祭り」に行ってきたんですが、そのときに、町内の政和地区にある廃校になった小学校で、道内のアーティストが作成した彫刻や金工などの作品が展示されている、「政和アートFes2013」というイベントが開催されているということを知り、そちらにも行ってみることにしました。
アートのことなどはよくわからないロプ郎ですが、田舎の廃校の雰囲気には興味があったんですよね。
廃校となった政和小学校は、幌加内の街中から国道を15kmほど北に向かったあたり、政和地区の国道から少し脇道に入ったところにありました。
廃校になったのは平成19年とのことなので6年前。
現役と言われてもわからないほど、まだまだ充分使えそうな校舎です。
中に入ってみます。
玄関には収穫したそばの実を入れる袋が、マットのように敷かれています。
レンガでできた塔っぽいオブジェ。
む、よく見ると、なんだか不満そうな顔をした謎のキャラクターがいるー。
ソーバーマンというらしい。
この幌加内町はそばの生産量が日本一で、ここ政和地区でもいたるところにそば畑が広がっています。
パトロールお疲れさまです。
体育館へと続く廊下。
犬?キツネ?
ところどころガラスが割れているところも。
尾崎豊が侵入したとかじゃなくて、ツララのせいだと思う。
体育館にもいくつかの作品が展示されています。
車輪が付いたタマゴのようなオブジェ。
なんらかの実用具かと思いきや、これもアート作品。
ちなみに展示されてる作品には販売されているものもあって、これは150万円の値が付けられていました。
廃校になったとはいえ、広くてまだまだキレイだし、この空間を活用しないのはもったいないよね。
洗面器のような器に浮かべられたユリとアジサイ。これも作品?
パパ、それはあかんやろ・・・
家庭・給食室。
給食を作るところじゃなくて、食べるところだったのかも。
青い手すりと黄色い壁がアーティスティック。これって元からこういう色なのかな?
そば畑の平和を守るのにも疲れたのか、ここでも微妙な表情のソーバーマン。
元気出せよ。
理科室。
教室の中央には、鉄の輪っかとスーパーボールを組み合わせた大きなオブジェ。
理科室として使われていた当時の器具が残されているようです。
理科室にはお約束の人体模型。ミニチュアだけど怖い。
黒板とその上のスピーカー。懐かしいなぁ。
このあたりは北海道でも屈指の極寒地帯なので、冬にはさぞ活躍したであろうストーブ。
可愛らしい家と、芽の出た豆?
流し台に置かれた音楽家か哲人っぽい人物の胸像。有名な人かしら?
小さな学校だけど、ちゃんと図書室もあります。
おにぎりみたいなキャラがいた。
農具の上に乗って遊ぶおにぎり。
いや、よく見ると頭の上から芽らしきものが出てるので、おにぎりじゃなくてそばの実かもしれない。
どっちにしても、その様子をTwitterに載せると炎上しちゃうからやめるんだ!
往時からそのまま残されてるんだろうか?ぎっしりと書籍の詰まった本棚。
やはり児童文学が多い。
ひとつの教室で二学年の生徒が一緒に学んでいたようです。カリキュラム違うのにどうやって授業を進めてたんだろ?
黒板消しというアイテムを見たのは何年ぶりだろうか。
暖色の照明でライティングされた作品。
夕暮れ時の西陽差し込む教室を思い出して、ちょっと切なくなった・・・
廃校にウェディングドレスってのもシュールでいいな。
窓にはいろんなステンドグラス作品。
お、こんなところにもソーバーマンいた。
階段の手すりにもソーバーマン。
保健・放送室。その二つを組み合わせていいのか。
校舎の裏側。右側の原っぱがかつては運動場だったようです。
過疎化の進む北海道の町村部では、いくつもの学校が廃校になっていますが、それらの外観を見ることはできても、こうやって校舎の中に入れる機会というのはなかなかないので、貴重な体験でした。
廃校の寂寥感に満ちたノスタルジックな雰囲気は、アート作品を展示する舞台としても最適ですね。廃校の存在そのものがアートのようにも思えてきました。
この「政和アートFes」はこの日(9月1日)が今年の最終日だったようですが、イベントは今年が2回目とのことなので、また来年もあるかもしれません。
廃校となった校舎にも、建物としてはまだまだ使えるところも多いでしょうし、こういうイベントなどに活用する動きが広まっていくといいですね。
ではでは、またー
(旅行日:2013年9月1日)