7本の観光列車を乗り継いで九州を縦横断してきたよ(前編)

2015年 10月 16日
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こんにちは、ロプロス(@ropross)です。

ちょっと前の話になりますが、今年(2015年)の5月に7本の観光列車(と2本の普通列車)を乗り継いで、九州を縦横断してきたときのことを書こうと思います。

JR九州には「D&S列車(デザイン&ストーリー)」と呼ばれる、個性的な観光列車が数多く運行されています。

そのうち何本かの列車の運行区間は接続していて、しかも乗り継ぎの時間もちょうど良いところが多いので、福岡県の博多駅から大分駅や熊本駅、人吉駅を経由して鹿児島県の枕崎駅まで、4日間で九州を縦横断するプランを立てました。

乗った列車と乗車区間は以下の通りです。

1.ゆふいんの森 博多→由布院
※ 普通列車 由布院→大分
2.九州横断特急 大分→宮地
3.あそぼーい! 宮地→熊本
4.SL人吉 熊本→人吉
5.いさぶろう 人吉→吉松
6.はやとの風 吉松→鹿児島中央
7.指宿のたまて箱 鹿児島中央→指宿
※ 普通列車 指宿→枕崎

博多→枕崎の乗車券と、7本の観光列車の特急券・指定券にかかった料金は以下の通り。
・乗車券:10,250円
・特急券・指定券:8,200円
・合計:18,460円

それでは、旅の様子をご覧くださいませー。

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1日目

前日は博多駅前のビジネスホテルに宿泊。
朝、ホテルをチェックアウトして博多駅へ向かいます。

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博多駅の構内にあった観光列車を紹介する看板。
「海幸山幸」と「A列車で行こう」を除く6本の列車と、ここには紹介されていない「九州横断特急」に乗る予定です。

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通勤客で溢れる博多駅のホームに「ゆふいんの森」が入線してきました。
1989年から運行しているという、現在の観光列車ブームの嚆矢とも言える存在です。
メタリックグリーンのボディがカッコいい。これから始まる楽しい旅を予感させてくれるようなデザインです。

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緑と茶色を基調とした温もりのある内装。
平日にも関わらず、全席指定の座席はほぼ満席になっていました。
由布院という九州を代表する温泉地へ向かうだけあって、人気あるんだなぁ。

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車両最前方の展望。

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9時24分に博多駅を出発した列車は、しばらくは市街地を走り、久留米駅からは久大本線に入ります。
日田のあたりでは、筑後川に寄り添うように走ります。

車両はハイデッカータイプとなっているので、通常の列車よりも高い視線から車窓を楽しむことができるのも、この列車の魅力のひとつ。

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観光列車に乗る楽しみのひとつが、車内で販売されている食べ物や飲み物。
この「ゆふいんの森」では、ゆふいんサイダーと日田豆腐まんじゅうをいただきました。

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天ヶ瀬駅を出てしばらく行くと、右手車窓に慈恩の滝が見えてきます。
ここでは滝が見やすいように、列車は徐行運転してくれました。

滝なんてどこにでもあるんだけど、列車の車窓から見れるとなるとレア感があってちょっと嬉しい。

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豊後森駅に隣接する旧・豊後森機関庫も車窓からちらりと見ることができました。
機関庫と転車台の遺構が残っていて、国の登録有形文化財にもなっています。

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自然豊かなエリアを走るので、車窓には常にいっぱいの緑が映っています。

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由布岳の特徴的な姿が見えてくると、終点の由布院駅はもうすぐそこ。

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11時35分、由布院駅に到着。博多駅を出てから約2時間10分ほどの乗車時間でした。

今回乗車した「ゆふいんの森1号」は、ここ由布院が終点ですが、別府まで行く列車もあるそうです。
ワクワクするような観光列車に乗って、由布院・別府という二大温泉地に行けるってのはいいですね。

私の住む北海道でも、新千歳空港駅から登別や洞爺まで、こういう観光列車を走らせれば楽しいのになぁ、と思ってしまいます。

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黒をベースとしたオシャレモダンなデザインの由布院駅。

まだ昼前でしたが、この日の列車の旅はここまで。

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由布院では、湯の坪街道を散策したり、金鱗湖を見に行ったり、「亀の井別荘」のレストランでランチを食べたりしてから、山間の小さな一軒宿「奥湯の郷」に泊まりました。

2日目

翌朝、宿の人に由布院駅まで送ってもらい、九州縦横断鉄道の旅2日目の始まりです。

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由布院駅からは、観光列車ではなく普通列車に乗り、大分駅へ向かいます。

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天気は悪いのですが、霧のかかった山々は幽玄な雰囲気。

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大分駅に到着。ここで乗り換えです。
ホームには近未来的デザインの「青いソニック」が入線してきましたが、今回乗るのはこの列車ではありません。

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続いて入線してきたのが、これから乗るこの旅2本目の観光列車、深紅のボディが渋い「九州横断特急」です。

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別府から大分、阿蘇、熊本とその名の通り九州の中央部を横断し、さらに人吉まで行くという長距離列車です。

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他の観光列車と比べると落ち着いた車内で、エンターテイメント色もそれほど強くはありません。
観光客以外のビジネス客や一般客の利用も多いようです。

念のため指定席を選んだのですが、自由席もガラガラでした。

列車は11時56分に出発。

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車内販売のゆずドリンクと豆乳ドーナツをいただきました。

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車両最前面までは行けないので、運転室の後ろから前方展望を眺めます。

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各観光列車には、記念乗車証が置いてあり、裏にはスタンプを押すことができます。
無料で貰えるし記念になるのでいいよね。

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瓦屋根の豊後竹田駅。

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13時40分、宮地駅に到着。
このまま「九州横断特急」に乗り続けても、この日の宿泊地、熊本まで行くことができるのですが、今回はここで下車します。

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宮地駅は阿蘇神社の最寄り駅ということもあって、駅舎も社殿風の造り。

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次に乗る列車まで、2時間ほど余裕があるので、宮地駅前の「まかない家MATSU」で昼食。
ご飯の上に阿蘇あか牛のローストがいっぱいに並べられたカルデラプレートをいただきます。
肉は赤身なのに柔らかくて美味しい!

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宮地駅に戻り、この旅3本目の観光列車「あそぼーい!」に乗り込みます。

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車体には、マスコットキャラクターのくろちゃんの姿がたくさん描かれています。

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乗っているだけでワクワクするような遊び心いっぱいの車内。

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列車の最前方と最後方には展望席が設けられています。
先頭車両の最前席は無理だったのですが、最後尾車両の最後席のチケットを取れました。

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3号車はファミリー車両になっています。
大小の座席が並ぶ親子シートがあり、木のプールや絵本の図書館など、子供が楽しめるような工夫がなされています。

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列車は15時38分に出発。
宮地駅を出てしばらくは、阿蘇五岳を眺めることができるので、展望席の開放的な窓から雄大な姿を満喫します。

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阿蘇のカルデラ内を走り抜ける列車。
本当は先頭車両の展望席に乗りたかったんだけど、車両最後尾から流れ去っていく風景を見るのも面白いね。

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列車は赤水駅を過ぎると、阿蘇の外輪山を下っていきます。
標高差が大きいため、転向線と立野駅で2度スイッチバックするのも、この列車の見どころです。

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立野駅では数分間停車するので車外に出てみると、猫ちゃんがお出迎え。

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車内では「大人プリン」と「こどもプリン」の二種類のプリンが販売されています。
「大人プリン」はラム酒が入ってるそうなので、お酒が飲めない私は「こどもプリン」のほうをいただきました。

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列車はやがて熊本の市街地へ。

熊本駅の手前で寄り添ってきた鹿児島本線の高架に目を移すと、ちょうど同じタイミングで走ってきた「SL人吉」の姿が!
2本の観光列車は、そのまま熊本駅まで並走していきます。
これ、考えてやってるとしたら素晴らしい演出だなー。

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17時14分、熊本駅に到着しました。
乗車時間は1時間36分。もっと長く乗っていたくなるような楽しい列車でした。

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熊本駅の高架ホームには、上品で洗練されたデザインの「A列車へ行こう」が停車していました。
車内にはジャズが流れ、バーカウンターもあるという大人の観光列車です。

このときの旅では乗れなかったのですが、9月に熊本を旅行したときに乗車してきたので、その時の様子もいつかブログに書こうかと思っています。

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この日は熊本駅近くのビジネスホテルに宿泊。
夜は人気のラーメン店「黒亭」で、こってりした熊本ラーメンを味わいました。

3日目

九州縦横断鉄道の旅、3日目は3本の観光列車に乗車します。
ホテルをチェックアウトして熊本駅へ。

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この旅4本目の観光列車は「SL人吉」。
重厚さの中に優美さも備えた貫禄のボディ。やっぱSLはカッコいいよなぁ。

北海道や大井川鐵道でSLには何度か乗っているのですが、やはり特別な高揚感があります。

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この蒸気機関車は大正11年に製造された「58654」という車体だそうです。
90年以上前に作られた機関車が現役で走ってるというのは凄い!

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「SL人吉」は快速列車扱いなので、特急券は不要ですが、全席指定なので指定券をあらかじめ購入しておく必要があります。

車内もレトロ調の内装で、いやが上にも旅気分が盛り上がります。

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9時45分に列車は熊本駅を出発。

先頭と最後尾の客車に設けられた展望ラウンジは、大きなガラス張りになっていて、周囲の風景を一望することができます。
ここの眺めが素晴らしかったので、座席にいるより展望ラウンジにいる時間のほうが長かったくらいです。

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2つ目の停車駅、八代駅に到着。
ここでは8分間停車するので、車外に出てSLの姿を撮影。

八代駅を過ぎると、列車は山間を走る肥薩線に入っていきます。

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坂本駅で「九州横断特急」とすれ違い。
お互いの乗客がそれぞれ手を振り合います。ちょっとほっこりする旅のワンシーンですね。

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坂本駅の木造の渋い駅舎。
肥薩線にはこのような古い駅舎が数多く残っています。

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煙突から吐き出された黒煙は、列車の最後尾まで流れてきます。
SLならではの光景。

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路線は日本三大急流のひとつに数えられる球磨川に沿って走ります。
沿線風景は美しく、車窓には次から次へと風光明媚な光景が映ります。

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明治41年に造られたというトラス橋、球磨川第一橋梁を渡ります。

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一勝地駅に到着。
ここでは約10分間停車するので、列車を降りて駅を見学することができます。

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その縁起のいい駅名から、駅の入場券が受験生やスポーツ選手に人気なんだとか。

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12時13分、終点の人吉駅に到着。約2時間半の乗車時間があっという間でした。

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駅のホームでは謎のイケメンがお出迎え。

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今となっては珍しくなった立ち売りの駅弁屋さん。
以前、食べたことがあるので今回は買わなかったのですが、鮎ずしと栗めしは人吉駅の名物駅弁として人気です。

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JRのホームの奥には、くま川鉄道のホームがあり、観光列車「田園シンフォニー」が停車していました。
これにもいつか乗ってみたいなぁ。

続きます!

まだまだ続く九州縦横断鉄道の旅。長くなりそうなので、続きは後編で!

(旅行日:2015年5月15~17日)