ぬかびら源泉郷のペンション「森のふくろう」に泊まって、湯巡りをしてきたよ

2014年 9月 18日
このエントリーをはてなブックマークに追加   

こんにちは、ロプロス(@ropross)です。

先日、温泉と美食を求めて十勝方面へと旅行してきたのですが、その1泊目にぬかびら源泉郷のペンション「森のふくろう」に泊まってきました。

ぬかびら源泉郷は帯広から北へ60kmほど、東大雪の山間にある小さな温泉地です。元々は「糠平温泉」といったのですが、誤表記が多かったそうで、現在では平仮名で「ぬかびら源泉郷」と名乗っています。

「源泉郷」の名が表す通り、温泉地の全ての宿で源泉掛け流しのお湯を提供しているという、「源泉掛け流し宣言」を行っていることでも知られています。

スポンサードリンク

morinofukurou-023
温泉街は国道237号線沿いにあり、数軒の温泉宿が並んでいます。
寂れた印象の建物が多いぬかびら源泉郷ですが、その中にあって「森のふくろう」は現代的なペンションらしい外観です。

morinofukurou-020
フロントでチェックインの手続き。
気さくなオーナー夫妻が出迎えてくれます。

morinofukurou-019
フロントのすぐ横には食事スペースがあります。夕食・朝食はこの場所でいただきます。

morinofukurou-002
部屋はシングルベッドが二つ並ぶ洋室。広くはありませんがキレイで充分快適にすごすことができます。
この洋室の他には和室もあるようです。

morinofukurou-003
ベッドの手前には2畳ほどの畳風スペースがあり、テーブルが置かれています。
冷蔵庫やお茶セットの類はありませんでした。

morinofukurou-001
タオルや浴衣類。半纏もあるので、肌寒い日に外へ湯巡りしに行くときも安心。

morinofukurou-018
部屋にはバス・トイレ・洗面所は付いていませんが、共用の洗面所もトイレもとても清潔です。

morinofukurou-017
宿のお風呂は小さな家族風呂がひとつあるだけですが、お湯はもちろん温泉が掛け流しになっています。

糠平温泉の泉質は含重曹-食塩泉。つまりお肌にいい重曹分と、身体の温まる食塩分が含まれています。クセのないサラリとした優しい肌触りのお湯です。

morinofukurou-013
食事処での夕食。山の幸をメインとした料理が並びます。
ペンションらしくもあり温泉宿らしくもあるメニューですね。

morinofukurou-009
オーナーが釣ってきたというイワナの仲間、オショロコマのマリネと、温泉卵入りのサラダ。
オショロコマは柔らかく、頭から尾びれまで丸ごと食べることができます。

morinofukurou-010
フキの煮物、ボリボリ(ナラタケというキノコ)、エゾシカのソーセージ、ギョウジャニンニクのおひたしといった、地元産の食材を使った山の宿らしい料理の数々。いいよね、こういうの。

morinofukurou-011
オーナーの奥様の実家がえりもだそうで、新鮮な海の幸も直送されているのだとか。
この日食卓に上がったツブ貝のお刺身も、これまでに味わったことのないようなゴリッゴリの食感ですごく美味しい。

morinofukurou-014
豚肉のキムチ鍋。具材がぎっしりと詰まっています。
キムチ味のスープが深い味わいで旨い!何杯もレンゲですくって飲んでしまいました。

morinofukurou-015
長芋のチーズ焼き。
シャキシャキの長芋にチーズがたっぷりとかかっています。

morinofukurou-012
山菜の炊き込みご飯。
ちゃんとおこげもできてるよ。

morinofukurou-016
デザートは上士幌にある「アイス工房ドリーム」のアイスクリーム。
ミルキーでさっぱりしているのに、しっかりとコクがある。おお、このアイス只者じゃないな!

湯巡り

ぬかびら源泉郷の魅力のひとつは、湯巡りができること。湯巡りに参加している宿に宿泊すれば、他の宿のお風呂にも無料で入ることができるのです。

今回宿泊した「森のふくろう」の他に、「山湖荘」「中村屋」「糠平温泉ホテル」「東大雪ぬかびらユースホステル」「糠平舘観光ホテル」「湯元館」の7軒の宿が、湯巡りに参加しています。

ちなみに、宿泊者以外でも、1200円で販売されている「湯めぐり手形」を購入すれば、3軒の宿のお風呂に入ることができるそうです。

morinofukurou-004
まず、最初に入りにきたのが「糠平舘観光ホテル」の混浴露天風呂、「仙郷の湯」。
森に囲まれた静かな環境の中で、自然と一体となったかのような感覚が味わえます。
お湯はちょっとぬる目なので、肌寒くなってきたこの時期にはちょっと物足りないかも。

morinofukurou-005
男女別の浴場にも露天風呂があります。こちらのほうが湯温が高めでした。

morinofukurou-008
続いて訪れたのが、「元祖 湯元館」。
この宿の初代館主が糠平温泉を発見したそうで、温泉街で最も古い歴史を持つ宿なのだとか。

お風呂は男女別の内湯と、混浴・女性用の露天風呂があります。
内湯は古い湯治場を思わせるような雰囲気でいい感じ。

morinofukurou-006
川沿いに位置する混浴露天風呂。
周りは豊かな木々に囲まれていて秘湯的風情満点。せせらぎの音を聞きながら、ゆったりと湯浴みを愉しむことができます。

morinofukurou-021
3軒目に訪れたのが「中村屋」。
この宿にも混浴露天風呂があります。
木々に囲まれた「湯元館」の露天風呂とは対照的に、開放的な雰囲気です。

morinofukurou-022
内湯の方は男女別になっています。
板張りの壁や細い丸太を利用した浴槽の縁がいいですね。

 
北海道は東北や九州と比べると混浴の温泉が少ないのですが、このぬかびら源泉郷には珍しく3軒もの混浴露天風呂を持つ宿が残っています。どこの露天風呂でも一人で貸切状態でしたがw
 
また、以前泊まったことがあるので今回は入らなかったのですが、「山湖荘」の洞窟風呂も面白いので、入ってみる価値があると思います。

まとめ

今回の「森のふくろう」の宿泊費は、節約のために朝食は付けなかったので、1泊夕食付きで8300円でした。
ペンションのお風呂は小さな家族風呂だけですが、無料で他の宿の個性的なお風呂に入れると考えればお得感がありますね。

夕食も充分満足できる内容でしたし、館内はとてもキレイで清潔です。ペンションなので温泉宿ならではの風情はありませんが、リーズナブルで快適な宿に泊まりながら、たくさん湯巡りしたいという人にはお勧めですね。

ではでは、またー。

▼森のふくろう・北海道、糠平(ぬかびら)にある源泉かけ流し温泉・渓流釣りの温泉ペンション

(旅行日:2014年9月10,11日)