鉄道旅の醍醐味が満載!大井川鐵道のSLに乗ってきたよ

2013年 6月 26日
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こんにちは、このところ鉄分濃度上昇中のロプロス(@ropross)です。

5月に名古屋と静岡県西部を旅行してきたのですが、そのときに以前からの念願だった大井川鐵道のSLに乗ってきたので、写真を載せていこうと思います。

今では全国各地に観光列車としてのSLが数多く走っていますが、その先駆けとも言えるのが、この大井川鐵道。4台のSLを保有し、大井川に沿った路線を、一日1~3往復しています。

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SLの始発駅、新金谷駅。
大井川鐵道の始点は一つ前の金谷駅なのですが、SLはこの新金谷駅から出発し、終点の千頭駅までの約30Kmを走ります。

SLの運行本数は日によって違いますが、この日は平日だったので1往復だけでした。


SLの切符はWebサイトからあらかじめ予約可能で、駅前にある「プラザ・ロコ」で受け取ることができます。

新金谷駅から終点の千頭駅(せんず)まで、運賃が1720円、SL料金が800円で、合計2520円です。
JRやその他の私鉄と比べると、結構高めの料金設定ですね。

座席は全席指定席となっています。


「プラザ・ロコ」内には、昭和40年代の駅が再現されていて、かつて活躍したSLなどが展示されていました。


可愛らしい客車も。


駅構内には転車台があり、ここにもSLが展示されていました。
この転車台は平成23年に完成したそうで、これにより常時SLが前を向いて運行できるようになったそうです。


駅にSLが入線してきました。


最近の軟弱な車両など及びもつかない迫力のボディ。
C10形という車両だそうです。昭和5年製造とのことなので、なんと御年83歳。大井川鐵道が保有する4両のSLの中で、最も古いものになります。


マスクにも凛々しさと威厳が漂います。


誇らしげに黒煙をあげる様は、まさに老戦士の風格。


漆黒のボディに輝くプレート。


機関室の様子。


客車もSLに牽引されるに相応しく、そうとう年季が入っているようです。


客車の側面には列車の愛称が書かれたプレートが掲げられています。
大井川鐵道のSLは「かわね路」という名前が付いています。


客車の内部。往時そのままの、レトロな雰囲気です。


天井に設置された懐かしさを感じさせる扇風機。もちろんエアコンなんて無粋なものはありません。


さて、いよいよ出発進行!駅員さんも手を振って見送ってくれます。


黒煙をたなびかせ、田園地帯を走り抜けます。

最近の電車とは違ってガタゴトと走行音や揺れも大きいのですが、これもまたSLならではの味わいです。
開け放した窓から漂ってくる石炭の匂いも、気分を盛り上げてくれます。


しばらく走ると、右手に大井川が見えて来ました。


ゆったりと流れる大井川。


車窓にはいたるところに茶畑が広がっています。さすがは茶どころ静岡。


車内で「SLおばさん」がハーモニカを演奏してくれました。哀愁を帯びた音色が旅情をかきたててくれます。


30分ほどで、唯一の停車駅、家山駅に到着しました。


ここでしばらく停車するので、車両を降りて、さらにSLの勇姿を撮影。


絵になりすぎるお姿。


真正面から見ても凛々しくてステキ!


このあたりでお腹も空いてきたので、駅弁を食べることに。
この「大井川ふるさと弁当」(1050円)は、切符と一緒に予約することができ、新金谷駅で出発前に座席まで届けてくれます。

おにぎりが二つに、鮎の甘露煮や桜海老の佃煮、里芋の田楽など、手の込んだ料理が詰まっています。
車窓を眺めながら味わう駅弁は最高ですねー。


左側に見える建物は川根温泉で、露天風呂に入りながらSLが眺められるということで人気だそうです。
裸でこっちに向かって手を降ってれる人がいましたw


川根温泉のあたりで大井川を渡ります。黒煙もくもく。


ここから川は左手の車窓に移ります。
大井川と鉄道の上にかかる「塩郷の吊り橋」が見えます。


川幅はそれほどでもないのですが、河原がとっても広い。


大井川と連なる山々。黒煙に霞む風景もなかなか味わいがあります。


さらに茶畑。


新金谷駅を出て約1時間20分ほどで、終点千頭駅に到着しました。


千頭駅の駅名標。


SLは1時間40分後に、新金谷駅に向かって折り返します。
帰路には別の列車に乗ることになるので、ここでSLとはお別れです。


力強さを感じさせる大きな車輪。


人目には触れないSLの後部には、お茶摘みの人がデザインされたヘッドマークがひっそりと掲げられていました。


千頭駅構内にはこんな看板が。いつの間にか地方の鉄道にまで「萌え」の波が押し寄せているようです。
▼鉄道むすめ~鉄道制服コレクション~


千頭駅を外から。ここから温泉と峡谷で知られる寸又峡へのバスが出ています。今回の旅行では時間がないので残念ながらパス。


駅の隣には、SL資料館があったので入ってみました。入館料は100円。


車両のヘッドマークを始めとして、SLにまつわる様々な資料が展示されています。


SLの模型も。

この千頭駅からは、さらに山間部を走る「南アルプスあぷとライン」に乗ってきたのですが、その時の様子はまたそのうち書こうかと思います。

※書きました!
▼山間をのんびり走る絶景列車、「南アルプスあぷとライン」に乗ってきたよ

大井川鐵道のその他の車両


千頭駅からの帰りは、この南海電鉄で使われていた車両に乗りました。
かつては高野山に向かう路線を走っていたそうですが、丸っこくてユーモラスな顔つきが可愛い。


こちらは近鉄で使われていた車両。

この他にも京阪電鉄で「テレビカー」として活躍した車両も走っているそうで、関西の人は懐かしい気分になれるかも。


新金谷駅の構内に停車していたかなりボロ・・・いや、年季の入った電気機関車。
昭和24年に製造されたものだそうで、今も現役で走っています。


力強くカッコイイSL、レトロムード満点の客車、山河や茶畑などの美しい車窓風景と、鉄道旅の楽しみが満載の大井川鐵道。鉄道ファンならずとも、きっと満足できると思います。

この楽しい旅を演出してくれたSL。いつまでも元気に走り続けて欲しいものですね。

それでは、またー。

(旅行日:2013年5月16日)