こんにちは、ロプロス(@ropross)です。
先月、箱根を旅行してきたのですが、そのときに箱根登山鉄道の「あじさい電車」に乗ってきました。
「あじさい電車」と言っても特別な列車が走るわけではなく、沿線にアジサイの咲き誇るこの時期の箱根登山鉄道の電車をそう呼んでいるそうです。
まずは箱根湯本駅で「箱根フリーパス」を購入。箱根エリアの電車・バス・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船が乗り放題になるというおトクなきっぷです。有効日数や出発地点によって価格が違うのですが、今回は4000円で2日間乗り放題になるものを買いました。
改札をくぐり、前日、小田急ロマンスカーを降りたのと同じホームへ。
箱根登山電車は、日中は1時間に4本運行されているので、それほど待つことなく乗ることができます。
おー、レトロなタイプの車両だ。
車内に掲示されている路線図。箱根登山鉄道だけでなく、ケーブルカーやロープウェイの駅、海賊船の乗船場まで掲載されています。
あじさい電車の運行区間、箱根湯本駅から強羅駅までは全部で7駅あり、この間に3度のスイッチバックを行います。
標高差は実に445mと、普通鉄道では日本一の急勾配を走る路線です。
時間になり、列車はゆっくと出発。ガタンゴトンとレールの音を響かせながら進んでいきます。
箱根湯本駅を出てすぐの右側には、多くのアジサイが咲いています。
かなりのアジサイ密度だねー。
赤紫の花も。
最初の停車駅、塔ノ沢駅を出てしばらく進むと、列車は早川橋梁へ差し掛かります。
橋の上から43m下の谷底を覗き込んでみる。高い。怖い。
最初のスイッチバックポイント、出山信号場に到着。ここで列車は進行方向を変えます。
乗降はできませんが、信号場のホームにも多くのアジサイが咲いています。
スイッチバック時に箱根湯本行きの列車とすれ違います。
向きを変えた列車は、急勾配をぐいぐいと登っていきます。
箱根湯本駅を出発したときには最後尾の座席だったのですが、スイッチバックして今度は最前席になったので、運転席越しに進行方向前方の車窓が楽しめます。
大平台駅で2度目のスイッチバック。再び進行方向を変えます。
左手の車窓には先程通ってきた線路が。
大平台駅を出てすぐ、今度は上大平台の信号場でさらに3度目のスイッチバック。
大平台駅の前後は、沿線でも一番多くのアジサイが咲いています。
上大平台信号場のホーム。ここも駅ではないので乗降はできません。
赤紫の花がもっさり咲いています。
再び進行方向先頭になります。
この先にはもうスイッチバックはないので、終点の強羅駅までずっと前方車窓を楽しめます。
つまり、なるべく進行方向の先頭の座席に座りたい場合は、箱根湯本駅では最後尾の車両の最後部に座るのがお勧めです。
宮ノ下駅に到着。花壇にはキレイに色分けされたアジサイが植えられていました。
日本一の急勾配を登っていくので、普通の電車よりもかなりゆっくりしたスピートで進んでいきます。
まだまだアジサイ。
彫刻の森駅で列車待ち合わせ。
さすがに「あじさい電車」を名乗るだけあって、これだけ多くのアジサイを車窓から楽しめる列車は他にはないんじゃないかなー。
終点の強羅駅へと入線していきます。
箱根湯本駅を出てからの所要時間は40分位でした。
強羅駅で下車。ここでケーブルカーに乗り換えです。
この後、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船、バスと乗り継いで、箱根をぐるりと一周したのですが、その時の様子はこちらの記事でどうぞ!
▼「箱根フリーパス」を使って箱根を一周してきたよ | ロプログ
箱根を一周して、再び箱根湯本駅に戻ってきました。
今度乗るのは新しいタイプの車両です。
「あじさい電車」のヘッドマークが付けられています。
今度は最前席に陣取ったので、箱根湯本駅を出てすぐ右手のアジサイ群生を前方車窓から楽しみます。
先程は写真撮り忘れた塔ノ沢駅。
トンネルに挟まれたこの駅のホームにも、たくさんのアジサイが咲いています。
出山信号場の手前、逆方向の列車と平行して走るという珍しいシーン。
上下2本の列車が揃って信号場に停車。
運転士さんが進行方向先頭の車両に乗り換えます。
大平台駅の手前。
アジサイの咲く斜面の上に、強羅方面から下ってきた列車が。
同じ方角に向かう列車は、駅が近づくにつれ徐々に寄り添っていきます。
こちらの列車のほうが先行しているので、後方車窓から、逆方向の列車が追いかけてくるのを見ることができました。
大平台駅でスイッチバックしつつ交換するために並ぶ2本の列車。
今夜は大平台温泉の宿に泊まるので、ここで下車します。
宿にチェックインし少し休憩してから、ライトアップされた沿線のアジサイを見るために、再び大平台駅に戻ってきました。
箱根登山鉄道では、アジサイの開花時期に、「夜のあじさい号」という、ライトアップ箇所で車内の照明を落として徐行したり、駅での記念撮影の時間を設けてあったりする、全席指定の臨時列車を運行しています。
本当はこれに乗りたかったのですが、残念ながら予約が取れなかったので、通常の列車で夜のアジサイを楽しむことに。
今度は新旧2車両のツーショット。やっぱり古いタイプの車両のほうが味があって好きだなぁ。
まずは強羅方面へと向かいます。
宮ノ下駅では、日中も見た花壇のアジサイがライトアップされていました。
彫刻の森駅で食事をとるために一旦下車。あたりもずいぶんと暗くなってきました。
電車の横顔とアジサイ。
再び電車に乗って、強羅駅に到着。
あじさい電車の旗。かわいらしいね。
強羅から、そのまま箱根湯本行きの列車に乗って折り返します。
ぬー、走行する列車の明るい車内から、ライトアップされたアジサイを車窓越しに撮るとか無理だわー。
箱根湯本駅に到着。
日中は多くの観光客の姿で賑わったこの駅も、今は人影もまばらで静まりかえっています。
さて、さらに折り返しの列車に乗り込みます。
座席はボックスシート。
時間はすでに午後9時前。アジサイのライトアップを見ようという観光客もほとんどいないようで、車内は閑散としています。
やっぱり・・・
こんなの・・・
撮れないよねw
夜のアジサイは、目で見て楽しむのが良さそうです。
吊り革。
前方の車窓から撮ってみる。
宿のある大平台駅に戻ってきました。
箱根登山鉄道の「あじさい電車」に乗ってきたよ(後編)に続きます!
(旅行日:2014年6月25日)