こんにちは、ロプロス(@ropross)です。
先月(6月)にアジサイを見るために鎌倉を訪れたのですが、そのときに前々から一度乗ってみたかった江ノ電に乗ってきました。
関東の方には説明不要かもしれませんが、江ノ電は神奈川県の藤沢と鎌倉を結ぶ、全長わずか10kmの路線で、明治35年開通と100年以上の歴史を誇る鉄道です。
首都圏にありながらもローカル線のような雰囲気を味わえることや、他の鉄道では見られないような面白い車窓風景を楽しめることでも人気を集めています。
前日は藤沢のビジネスホテルに宿泊していたので、まずは江ノ電藤沢駅に来ました。
江ノ電というと、どこかのんびりしたイメージを持っていたのですが、さすがに藤沢駅は都会的な雰囲気。
江ノ電が一日乗り放題となるお得な切符、「のりおりくん」を600円で購入。藤沢-鎌倉間の運賃が300円なので、すぐに元は取れてしまいます。
藤沢駅のホームへ。通勤通学時間には少し早いので、まだ空いています。
対面式のホームなのに、線路は一本だけです。
アジサイが植えられているのがいいね。
TVや雑誌などでもよく見る、あの緑色の列車が入線してきました。
現在、江ノ電では6種類の車両が運行されているそうだけど、これは1000形という車両らしい。
列車は12分おきに運行されているので、あまり待たされることはありません。
列車はのんびりゴトゴト走り、30分ほどで長谷駅に到着。アジサイの名所として知られる長谷寺や、鎌倉大仏で有名な豪徳寺への最寄り駅です。
長谷寺でアジサイを見るためにここで下車。鎌倉に向かって走り去る列車を見送ります。
アジサイの名所を巡ったときの記録は、こちらの記事でどうぞー。
▼鎌倉でアジサイを見てきたので写真を貼っていくよ | ロプログ
長谷寺でアジサイを鑑賞した後は、歩いて5分くらいのところにある御霊神社へ。
江ノ電沿線のアジサイの名所は、長谷駅と極楽寺駅の間に集中しています。
御霊神社の鳥居のすぐ前には踏切があり、境内からアジサイ越しに江ノ電が走るところを見ることができます。
江ノ電とアジサイを同時に撮影できるスポットとしても人気。
にわか撮り鉄と化す観光客たち。
レトロな装飾の施された10形という車両。
江ノ電といったら緑色のイメージだけど、紺色の列車もあるんだね。
列車が通るたびにシャッターを切りまくります。
つるんとした顔つきの車両は、最新型の500形。
御霊神社の次は成就院に寄り、その後、「関東の駅百選」にも選出されている極楽寺駅で再び江ノ電に乗り込みます。
さすがにアジサイが見頃のこの時期、日中になると列車内は観光客でぎうぎうです。
極楽寺駅から8分ほどで、終点の鎌倉駅に到着。
車止めの上にアジサイが置かれていました。こういうちょっとした演出も嬉しい。
小町通りや鶴ヶ岡八幡宮を見て回った後、再び鎌倉駅に戻ってきました。
江ノ電の鎌倉駅は、表通りに面した立派なJRの鎌倉駅とは違って、控えめな佇まい。
鎌倉駅のホームに列車が入線してきました。これは20形って車両。
レトロ風な外観だけど、導入は2002年と比較的新しい車両です。
先頭車両前側の乗車位置をキープしていたので、狙い通り、運転席のすぐ後ろの特等席をゲット!やった!
座席からは、運転席に近い視線で車窓風景を楽しむことができます。
うはー、この席、楽しすぎるー!
先程降りた長谷駅が近づいてきました。
長谷駅のホームは観光客の姿でいっぱい。
さっきアジサイと列車の写真を撮った御霊神社のあたりを通ります。
今乗っているのと同じ20形の車両とすれ違います。
島式ホームの稲村ヶ崎駅。
稲村ヶ崎駅を出てしばらく走ると、列車は海沿いの線路に出ます。
このあたりは、海の向こうに江の島も見える、江ノ電沿線でも一番のビューポイント。
列車の車窓から海が見えると、クルマの時よりも何故かテンション上がるよねー。
七里ヶ浜駅の手前で一旦内陸に入りますが、再び線路は海沿いへ。
お、運転士さん、カープファンか?
七里ヶ浜駅と鎌倉高校前駅の間の信号場で一旦停止し、鎌倉行きの列車と交換します。
鎌倉高校前駅。ホームからは線路と道路越しに海が広がる風景を望むことができます。
こんないい駅を通学で使えるなんていいなぁ。
鎌倉高校前駅を出ると、腰越駅の手前で列車は海を離れ、再び住宅街の中へ。
民家と民家の間のわずかな隙間を縫うようにして、列車は進んでいきます。
TVなんかで何度か見ていたけど、本当に狭い。窓から手を伸ばせば、家の壁に触れられそうなほどです。
腰越駅を出ると、線路は路面を走ります。
こんなに狭い道路を電車が走っていいのかw
路面電車はいくつかの街で乗ったことあるけど、こんなの初めて見た。
路面を走る区間は約400mほど続きます。
江ノ島駅に到着します。運転士さん同士が手を挙げてご挨拶。
湘南海岸公園駅のゆるやかな曲線を描くホーム。
この座席からだと、運転席の計器類もよく見えます。どれが何だか全然わかんないけど。
鵠沼駅で10形の列車とすれ違い。
お、少し広くなった。
住宅地から市街地中心へと進んでいきます。
路線は高架となり、藤沢駅の駅ビルへと列車は吸い込まれていきます。
鎌倉駅を出てから34分。終点、藤沢駅に到着します。
列車の最前席に座って車窓を眺めるのは、童心に返ったように楽しめるので、鎌倉駅か藤沢駅のホームで先頭車両の停車位置を狙ってみるのもお勧めです!
一度、藤沢のビジネスホテルに戻ったのですが、夕食は腰越の生しらすの店に行くので、またまた江ノ電のお世話になります。
実は藤沢駅で下車したときに一日乗車券「のりおりくん」を紛失。腰越までの往復440円を余計に支払うはめになってしまいました。今度から気をつけよう(´・ω・`)
江の島名物の生しらす尽くしを堪能したあとは、帰りはちょっと歩いて鎌倉高校前駅から電車に乗ることに。
夜のひと気のないホームの雰囲気っていいよなー。
ホームに置かれたゴミ箱には、江ノ電のマスコットキャラクター「えのんくん」が描かれています。
暗い海の向こうには江の島の灯りが。
路線図って旅心をくすぐるよね。
鎌倉方面行きの列車を見送ります。
藤沢駅に戻ってきました。
これで江ノ電の旅はおしまいです。
まとめ
レトロな雰囲気を持つ緑色の列車、驚くような狭い場所を走る路線、海を望む風景、沿線を彩る美しいアジサイの花と、わずか10km、34分の間に多くの楽しみの詰まった実に魅力的な鉄道でした。長年人気を集め続けているのもわかりますね。
鎌倉はまた何度も訪れたいですし、今回は江の島には足を運ぶことができなかったので、また今度このあたりに来たときにも、江ノ電に乗ってその魅力を存分に味わいたいと思います。
ではでは、またー。
(旅行日:2014年6月23日)