「箱根フリーパス」を使って箱根を一周してきたよ

2014年 7月 23日
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こんにちは、ロプロス(@ropross)です。

先月、「箱根フリーパス」を使って箱根をぐるっと一周してきました。

「箱根フリーパス」は、箱根エリアで運行している、箱根登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船・箱根バスといった小田急グループの交通機関に乗り放題となるパスです。

有効期間は2日と3日があり、出発地点によって料金が違います。今回はフリーエリア内で2日間のものを購入したので4000円でした。
ちなみに新宿からだと、小田急での往復運賃(ロマンスカーは別料金)も含んで、2日間で5140円、3日間で5640円となるそうです。

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箱根湯本駅で購入した箱根フリーパス。

パンフレットなどと一緒に、箱根の交通時刻表も置いてあるので、一緒に貰っておくと便利です。

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まずは箱根湯本駅から強羅駅まで、「あじさい電車」と呼ばれる箱根登山電車で移動します。

▼箱根登山電車 箱根登山ケーブルカー

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箱根登山電車は、箱根湯本から強羅までの15kmの距離で445mもの標高差を登るという、普通鉄道としては日本一の急勾配を走る列車です。
「あじさい電車」の愛称通り、沿線には多くのアジサイが咲き誇り、乗客の目を楽しませてくれます。

箱根登山電車に乗った時の詳しい様子は、こちらの記事に書いたのでどうぞー。
▼箱根登山鉄道の「あじさい電車」に乗ってきたよ(前編) | ロプログ

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40分ほどで電車は強羅駅に到着します。標高は541m。
ここでケーブルカーに乗り換えです。

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強羅駅で下車する人の波。
アジサイが見頃だからか、平日なのにずいぶん観光客多いなぁ。

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続いては隣接するケーブルカーの駅へ。

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ケーブルカーの車内は外国人観光客でいっぱい。
今は北海道でも九州でも有名観光地はアジア系の観光客だらけだけど、ここ箱根ではそれに加えて欧米系の観光客の姿も数多く見ました。

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ケーブルカーには、強羅駅から終点の早雲山駅まで、全部で6つの駅があります。
駅のホームもかなりの傾斜があるので、看板も斜めに。

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先程乗ってきた箱根登山鉄道の路線ですら、全く比べ物にならないほどの急斜面をぐいぐいと登っていきます。いや、「引き上げられていく」と言ったほうがいいのか。
こちらの線路沿いにも、ちらほらとアジサイを見ることができました。

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路線の中間地点では、線路が二股に分かれて、上下のケーブルカーがすれ違えるようになっています。

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強羅を出て10分ほどで、終点の早雲山駅に到着。

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空になった車内はこんな感じ。
車両自体が斜めになっているので、車内にも段差が設けられています。

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再び乗客を乗せたケーブルカーは、折り返し強羅方面へと下っていきます。
やっぱり下りのほうがだいぶお客さん少ないみたい。

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この早雲山駅の標高は750m。強羅駅541mだったので、このわずかな区間で200m以上も登ったことになりますね。
ここでロープウェイに乗り換えです。

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改札を出てロープウェイ乗り場へ。赤、白、青と、いろんな色のゴンドラが次々と周ってきます。

▼箱根ロープウェイ

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18人乗りのゴンドラに乗り込みます。

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よっしゃ!一番前の席をキープ!

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ロープウェイならでは眺めを楽しみながらの空中散歩。

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安定性を高めるために、二本のロープで支えるようになっています。

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反対側には早雲山から強羅方面を一望。しまったー、後ろのほうが眺め良かったかもー。

富士山が見えることもあるそうなのですが、この日の天気ではその姿は見れず。

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大涌谷の上空に差し掛かると、緑が途切れてあちこちから煙の立ち上る荒涼とした奇観が眼下に広がります。

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下りのロープウェイとすれ違い。ゴンドラはがらがら。
やっぱり逆方向のルートで周る人は少ないんだな。

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終点が見えてきました。

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約8分ほどで大涌谷に到着。とうとう標高は1000mを超えました。ここが今回のルートの最高地点です。

箱根湯本ではTシャツ一枚でも汗ばむほど暑かったのですが、さすがにここまで来ると長袖を羽織りたくなるくらい涼しい。

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ここでお腹も空いてきたのでランチタイム。箱根湯本駅で買ってきた駅弁を頂きます。
あじさい電車弁当(左)と金目鯛弁当(右)。どちらもなかなか手が込んだ品々が入っていて美味しい。
箱根湯本駅は駅弁の種類が多くてどれを買おうか迷ったけど、この2つを選んで正解。

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大涌谷名物といえば、この地に湧く温泉で茹でた「黒たまご」。5個入りで600円。
ひとつ食べると7年寿命が伸びると言われています。
前回は2個、今回も2個食べたから、合計で28年は長生きできるな!

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仕事を選ばないことには定評のあるキティさんがこんなところにも。

 
大涌谷は一昨年にここを訪れた時に見に行っているので今回はスルー。

本当ならここからさらにロープウェイで芦ノ湖畔の桃源台まで行けるのですが、この区間のロープウェイはメンテナンス期間中だったようで、代替バスによる運行となっていました。あらー、こちらの区間も眺め良さそうだったのに残念。

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代替バスを降りて、桃源台の海賊船乗り場へ。
目の前には芦ノ湖が広がっていますが、曇り空の下では風景も今ひとつ。

▼箱根海賊船 箱根・芦ノ湖へようこそ!絶景の船旅

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桟橋には緑の海賊船が停泊しています。「バーサ号」というらしい。
2年前にクルマで箱根を訪れたときには、「ちょwww湖に海賊船www」とか言いながら笑って見てたのに、まさか自分が乗ることになろうとは。

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海賊船は1時間に1,2本の運航。乗船時間になったので、桟橋から船に乗り込みます。
いつの間にか赤い海賊船も入港していましたが、私達が乗り込むのは右側の緑のほうです。

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赤いほうが海賊船っぽくて良かった。

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出航しますー。

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船内には椅子席もあるのですが、せっかくなので船の上部デッキに出てみます。
やはりデッキ前方には人だかり。

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マストの根元には海賊のおっさんが。この貫禄からするとキャプテンかもしれない。

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中央のマスト。海賊子分が望遠鏡で何やら覗いています。

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逆方向へ向かう海賊船とすれ違います。
陸にはまるで御殿のような「蛸川温泉 龍宮殿」が見えています。

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船の先端に立つと、気分はルフィだっ!

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左手に見えてきた大きな建物は「小田急 山のホテル」。
一昨年(2012年)にこの辺りを訪れたときには、ここの庭園でツツジを見たなぁ

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元箱根方面を望むと、特徴的な形の山々が見えます。何て山だろ?

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25分ほどで芦ノ湖南岸に位置する箱根町港に到着。ここで下船します。
この後、船は少し北側にある元箱根港に寄ってから、桃源台へと戻っていきます。

この辺りには、箱根関所跡や恩賜箱根公園、杉並木などの見どころもあるのですが、時間がないので港の目の前にあるバス停から、箱根湯本駅行きのバスに乗り込みます。
箱根町から箱根湯本へ向かうバスには3つのルートがあるのですが、そのうちの最も早い箱根新道を通るバスに乗ったので、26分ほどでスタート地点の箱根湯本駅に到着。

これで5つの交通機関を乗り継いだ箱根一周完了!あ、「一周」と言っても仙石原の方へ行ってないのは勘弁してくださいw

まとめ

登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船・バスと様々な交通機関に乗って、バラエティに富んだ風景を満喫することができました。一日でこれだけ楽しめるってのはかなり得した気分ですねー。

さて、今回購入した箱根フリーパスの料金は2日用で4000円でしたが、ここで箱根を一周するために乗ってきた、各交通機関の通常料金を計算してみます。

箱根登山電車(箱根湯本→強羅) 400円
ケーブルカー(強羅→早雲山) 420円
ロープウェイ・バス(早雲山→大涌谷→桃源台) 1370円
海賊船(桃源台→箱根町) 1000円
バス(箱根町→箱根湯本) 960円
合計 4150円

このように箱根を一周するだけで、箱根フリーパスの料金の元が取れてしまいました。

さらに、まだ有効期限は残っていたので、当日の夜や翌日にもあじさい電車を楽しんだり、温泉に行くためにケーブルカーに乗ったりと大活躍。2日間フルに使いまくって、通常の料金よりも約3700円くらい得したことになりました。

箱根フリーパスは、様々な交通機関に乗り放題というだけではなく、温泉入浴施設や美術館、飲食店などで優待を受けることもできます。特に通常だと550円かかる箱根強羅公園に、無料で入れるのは美味しいですね。

ではでは、またー。

▼箱根フリーパスとは | 箱根フリーパス | 箱根ナビ

(旅行日:2014年6月25日)