こんにちは、ロプロス(@ropross)です。
NHKの朝の連続テレビ小説「あまちゃん」が終了し、早2ヶ月半が経ちましたが、「あまちゃん」ファンの皆様、いかがお過ごしでしょうか?
私はこれまで朝ドラなんて見たことがなかったのに、「あまちゃん」にはハマってしまいまして、10月に東北を旅行したとき、ドラマの舞台となった岩手県久慈市を訪れ、ロケ地巡りをしてきました。
そのときのレポートをお届けしたいと思います。
この旅行では、苫小牧からシルバーフェリーを利用し、早朝の5時前に八戸へと到着。八戸からは車を走らせ、1時間ちょっとで、「北三陸市」こと久慈市へとたどり着きました。
それでは、アキ(能年玲奈)やユイちゃん(橋本愛)の足跡を辿ってみましょう。
駅近くの駐車場に車を停めて、駅舎へと向かいます。
その途中、ホームの方へ目を移すと、おおお!お馴染みの白い車体に赤いラインと青のアクセントの入った北三陸鉄道の車両が!!
頭の中で、あの軽快なオープニングテーマが鳴り響きます。
「北三陸鉄道の北三陸駅」こと、三陸鉄道北リアス線の久慈駅。
アキやユイちゃん、種市先輩(福士蒼汰)が通学に利用していた駅ですね。
駅舎の中に入ってみます。
じぇじぇ?雰囲気は同じような感じだけど、何か違うような・・・
駅長の大吉さん(杉本哲太)や副駅長の吉田くん(荒川良々)もいないし、ユイちゃんや春子(キョンキョン)の働いてる「軽食&喫茶リアス」もありません。
ドラマに出てくる駅舎の中はセットだそうですね。
でも、こうして見ると、造りは違いますが、ローカル駅のならではの雰囲気はよく再現されてたなぁ。
待合室の一角には、「軽食&喫茶リアス」の代わりに、「リアス亭」という立ち食いそばの店があります。
ここで売られている、夏ばっぱ(宮本信子)のウニ丼のモデルになったと言われる、うに弁当をゲット!
一日20個限定なのですが、ドラマ放映前から大人気のお弁当で、休日にはすぐに売り切れてしまうのだとか。
値段は1470円。
駅の時刻表。運行されている列車は一日に9本で、すべて現在の終点、田野畑駅までです。
田野畑駅までの所要時間は約45分。運賃は片道960円です。
この三陸鉄道北リアス線は、本来この久慈から宮古までを結ぶ路線なのですが、震災の被害で現在は田野畑-小本間が不通となっています。
復旧工事は順調に進んでいて、来年(2014年)の4月の全線再開を目指しているそうです。
改札を通って、ホームに入ってみます。
跨線橋の通路にも、「あまちゃん」の撮影風景を写した写真が展示されています。
跨線橋の上から。久慈駅に到着したばかりの車両が停まっています。
跨線橋の階段を降りていきます。
1984年の北三陸鉄道開通式や、震災後の運転再開式のシーンが撮影されたのが、このホーム。
奥に見える車両は三陸鉄道ではなく、八戸に向かうJRの列車です。
先ほど降りてきた跨線橋の階段。「あまちゃん」ファンなら当然見覚えがあるはず。
北三陸鉄道開通式には若き日の春子(有村架純)が、運転再開の日には正宗さん(尾美としのり)が、人混みをかき分け降りてきた、あの階段です。
行先票が田野畑に切り替わりました。
ドラマによく登場した車両とは、ちょっと違ったデザインですね。
久慈駅の駅名標。
本当は列車に乗って、田野畑駅まで往復したかったところなのですが、今回は時間がなかったため断念。
また次回訪れたときには、列車に乗って、車窓の眺めも楽しみたいですね。
駅舎の一角には、海女さんのコスプレを楽しめるコーナーがありました。
色紙に描かれた「あま絵」も展示されています。
駅舎の中にはドラマのポスターが貼られています。
北三陸編に登場した人々。
駅舎内の観光案内所。
駅前には観光地にお約束の顔はめ看板が。
海女さんはいいとして、なにやら怪しげな謎のキャラクターがっ!
もう一つの看板。
おお、ドラマにも出てきたナマハゲに似た「ナモミ」が描かれていますね。
ドラマでは菅原さん(吹越満)や栗原さん(安藤玉恵)が働く観光協会の入っていた駅前のビル。
「あまちゃん」ファンには思い出深い建物ですが、残念ながら取り壊しが決まったそうですね。
▼「あまちゃんビル」解体へ 久慈市、駅前再開発で – 47NEWS
壁には大きく北鉄や「潮騒のメモリーズ」の看板が。
北三陸駅をたっぷりと満喫したあとは、車に戻り、久慈駅から300mほど離れたところにある、「道の駅くじ」に立ち寄りました。
ここには、北三陸秋祭りで「ミス北鉄」に選ばれた、ユイちゃんの乗った山車が展示されています。
その隣には、出演者の似顔絵の描かれた、えーと、こういうのなんて言うんだっけ?
久慈の街を離れ、次は天野家や海女の漁場がある「袖ヶ浜」こと小袖海岸へと向かうことにします。
小袖海岸への道は狭く駐車場も少ないため、土日は交通規制が敷かれ、久慈駅からバスで行かなければならないのですが、この日は平日なので車で行くことができました。
久慈の市街を抜け、海沿いの細く曲がりくねった道を15分ほど走ったところで、小袖海岸に到着。
この日は台風が近づいていたため、強風が吹いていて、海もかなり荒れています。
奥のほうへ歩くと、どこか見覚えのあるような風景が見えてきました。
最終話で北鉄の列車からユイちゃんが、この海岸にいるアキに手を振るシーンがありましたが、実際は路線からは遠く離れています。
ちなみに、今回は行けませんでしたが、夏ばっぱが大漁旗を振っていた海岸は、実際に列車の車窓から見ることができるそうです。
「北限海女の里」のモニュメント。
実際にここは北限の海女さんがいて、夏の間は素潜りの実演を見学することができるそうです。
一時期、話題になった「美人すぎる海女さん」もここにいたのだとか。
マンホールにも海女さん。
アキや夏ばっぱ達、海女さんが海に向かうときに降りてくるあの坂道。
ドラマでは漁協として使われた建物。
メガネ会計ババア(木野花)や組合長(でんでん)はここにいるんだな。
♪星よりひそかに~、雨より優しく~♪、と歌いたくなりますね。
オープニングでアキが走って行くお馴染みの防波堤。
この日は波が高く危険なため、防波堤の上までは行くことができませんでした。
防波堤の先には白い灯台。
春子が「海死ね」「ウニ死ね」と落書きしたり、最終話のエンディングで、アキとユイちゃんの二人が立っていた場所ですね。
うおお!アキや夏ばっぱや安部ちゃん(片桐はいり)達が潜っていた海女の漁場だっ!あの階段もちゃんとある!
しかし、ドラマじゃ海の色は美しいエメラルドグリーンでしたが、大荒れのこの日は激しく白波が立ち水も濁って見えます。
それにしても海荒れ過ぎ。
丘のほうを見上げると、ストーブさん(小池徹平)がいた監視小屋があります。
ここまで登れるそうですが、天気も悪いので今回はやめておきます。
駐車場の近くには小さな売店がありました。
ここで売られているのが、「あまちゃん」ファンなら誰もが食べたいと願っている(と思う)、あのまめぶ汁!
ドラマでは「甘いんだかしょっぱいんだか、おかずなんだかおやつなんだかわからない」などと評されていましたが、団子と黒糖の甘味と醤油の風味が合わないこともないような、なんと言うか、やっぱりわからない味でしたw
あ、美味しいことは美味しかったです。
穏やかで美しい海も見たいし、海女さんの実演も見たいし、またいつか来ることにしよう。
続いて訪れたのは、天野家の最寄り駅「袖が浜駅」こと堀内駅。
実際は小袖海岸(袖ヶ浜)とはかなり離れていますが、ホームから海が見えるロケーションから、ここが選ばれたんだと思います。
ユイちゃんが「アイドルになりたーい!」と叫び、アキが聞こえないふりをしたのがこの場所。
あ、なるほど、鉄路はトンネルを抜けて、遥か憧れの東京まで繋がってるってわけですね。
田野畑方面から来た、久慈行きの2両編成の列車がホームに入ります。
列車に乗っている観光客も、ロケ地巡りが目的の人が多いのか、ホームに向かってしきりにカメラを向けていました。
アキとユイちゃんが上京するはずの日、列車に乗っていたアキに、父親が倒れ行けなくなったとユイちゃんが伝えたシーンもこの駅でした。
久慈方面に向かって、列車は去って行きました。
「あまちゃん」ロケ地巡り、最後に訪れたのは、現在の終点、カンパネルラ田野畑駅。
ドラマではユイちゃん達、足立家の最寄り駅、「畑野駅」として使われました。
こちらの駅舎の中にもドラマのポスターが。東京編のものですね。小野寺ちゃん可愛い。
田野畑のホームへと入ってみます。
ドラマ最終話でも、北三陸鉄道は北三陸駅からこの畑野駅までが部分再開したことになっていました。
最終話でアキとユイちゃんが二人でイベントの片付けをしていたのが、ちょうどこのあたり。
ドラマではベンチが置かれていましたが、撮影用だったようですね。
そしてラストシーン、二人が駆け抜けていったトンネルがここ。
この先は現在のところ復旧していないのですが、来年には再開する見込みとのこと。
光に向かって二人が走るラストシーンは、明るい未来を示唆しているようで、希望に溢れたいいエンディングでした。
駅には休憩室があるので、ここで久慈駅で買ったウニ弁当をいただくことにします。
ウニの炊き込みご飯の上に、蒸しウニがびっしりと敷き詰められています。これは旨いっ!
もう一つ写っているのは、陸中野田駅で買った鮭いくら弁当。こっちもイクラがたっぷりとのっていて美味しい。
田野畑駅近くにあった、北鉄の車両を型どった水門。
このあたりにはまだまだ津波の爪痕が深く残されていました。一日も早い復興を祈るばかりです。
まとめ
時間がなくて北鉄の列車に乗れなかったことや、荒天のため美しい海が見れなかったのは残念でしたが、「あまちゃん」の世界にどっぷりと浸ることができて満足の時間を過ごすことができました。好きなドラマのロケ地を巡るのは楽しいものですね。
「あまちゃん」のファンだという人は、ぜひぜひ訪れてみてください!
ではでは、またー。
(旅行日:2013年10月21日)