こんにちは、ロプロス(@ropross)です。
10月の東北旅行で蔵王を訪れたときに、蔵王温泉の「ろばた」に泊まってきました。
スキーリゾートのイメージが強い蔵王ですが、温泉地としても超一級。歴史・環境・泉質・湯量、どこをとっても素晴らしく、もっと評価されてもいいのにと思うのですが。
蔵王の温泉街にはたくさんの宿がありますが、その中から選んだのが、リーズナブルな料金でジンギスカンをメインとした美味しい料理が味わえると評判の宿、「ろばた」でした。
宿泊プランはいくつかありましたが、食事が一番豪華なプランを選択。それでも1泊2食で9450円と嬉しい価格です。
「ろばた」は民宿のようなペンションのような、全3室の小さな宿で、宿泊施設だけではなく、1階は食事処としても営業しています。
宿の前には、宿泊者以外でも利用できる足湯があります。
玄関を入ると、とても明るくて愛想の良い奥さんが出迎えてくれました。
小規模な宿は、働いている人の感じがいいと、宿全体の印象がぐっと良くなるよね。
案内された部屋はツインの洋室です。
靴は脱いで部屋に上がるようになっているので、リラックスして寛ぐことができます。
広くはないのですが、ソファーとテーブルが用意されているのは嬉しいですね。
禁煙ではないのですが、臭いは全く気になりませんでした。
冷蔵庫はありませんが、部屋の隅に保冷剤の入ったクーラーボックスが置かれているので、飲み物などを冷やしておくことができます。
部屋の上にはロフトがあり、梯子で登れるようになっています。
ここにも布団があるので、4人でも泊まれそうです。
洗面所は玄関横に。
蔵王温泉には3軒の共同浴場があるので、まずは宿のお風呂ではなく、共同浴場の一つ「上湯」に入りに行きました。
本来は有料ですが、宿で無料券を貰うことができます。
そして楽しみにしてた夕食の時間。
1階のお食事処へ行くと、すでにお肉の焼けるいい匂いが漂っています。
まず最初の一品はじゅんさい。
ぷるぷるつるんとした食感が面白い。
夕食のメインとなる蔵王名物のジンギスカンが登場。2人分ですが、かなりの量があります。
漬け込みタイプではなく、生のラム肉を焼いてから、タレに付けるタイプのようです。
ジンギスカンというと北海道というイメージがありますが、ここ蔵王でも名物として知られているんですね。
蔵王がジンギスカン発祥の地という説もあるそうです。
北海道と同じく中央が盛り上がった鉄鍋で、じゅうじゅう焼いていきます。この匂いがなんとも食欲をそそります。
軽く両面を焼いたところで、リンゴを使った自家製のタレに付けていただきます。臭みは少なく羊肉特有の旨味が舌の上に広がります。
うんうん、美味しい。北海道民の私も納得の味です。
サーモン、ホタテ、エビのカルパッチョ。
お?山の宿なのに海の幸も出てくるのかー。
お刺身はなんとマグロの中トロ。
のってりした脂が口の中でとろけるようで旨いっ!
まさか蔵王で美味しい中トロが食べられるとは、完全に予想外でした。
山形名物の芋煮。
あ、そう言えば、ここ山形県だった。
こういう郷土の味を出してくれるのもポイント高いですね。
醤油ベースの味付けが良くて、里芋が苦手な私でも食べることができました。
里芋好きな相方にいたっては大絶賛!
ホタテのバター焼き。
バターの風味がホタテの旨味を引き立てます。
まるで海辺の宿のような、海産物の充実っぷりです。
そしてさらに現れたのは、松茸の土瓶蒸し。
くーっ、これ旨えええー!なんという馥郁たる香り!なんという深さ味わい!
ジンギスカンもカルパッチョもトロも美味しかったけど、これが一番かも。
デザートは庄内柿でした。すんごく甘いっ!
山の小さな宿なので、もっと素朴なメニューが並ぶのかと想像していましたが、いい意味で裏切られましたね。
質にも量にも大満足の夕食でした。
さて、夜は宿のお風呂に入ります。
小さな宿なので、大浴場はなく、貸切の家族風呂がひとつあるだけです。板張りの浴室がいい味を出しています。
小さな浴槽には、蔵王温泉ならではの強酸性の硫黄泉が、ざぶざぶと掛け流しに。
この湯船の大きさにこの湯量というのは贅沢そのもの。お湯の鮮度は抜群です。
湯の花の量も多く、かき混ぜると白く濁るほどです。
お湯は熱めで泉質も強いので、長湯はできませんが、いかにも温泉らしい温泉で、入浴後の満足感はとても高いですね。
翌日の朝食も充実しています。
夕食のような豪華さはないものの、キノコや山菜などを使った素朴で身体に優しそうな品々が並びます。
特に甘い味噌のかかったあけび焼きが絶妙な美味しさ。なかなか食べる機会がないものなので、嬉しいですね。
温泉卵もいい半熟具合。ご飯に乗せると最高の朝食だよなー。
まとめ
宿泊予約サイトのクチコミでも、食事の非常に評価が高かったので期待していたのですが、その予想を遥かに上回るクオリティでした。
ジンギスカンがメインであとの料理はオマケみたいなもんかな?と思っていたのですが、主役のジンギスカンに負けず劣らずの料理が次々と現れるのには驚かされましたね。まさか中トロや松茸の土瓶蒸しまで出てくるとは。
これで1泊2食1万円もしないというのは、抜群のコストパフォーマンスです。
そして、温泉も素晴らしい!小さな湯船にあれだけざぶざぶお湯が注がれているのは、湯量豊富な温泉地ならではですね。
すぐ近くに共同浴場が3軒ありますし、「露天風呂なんていらないから、とにかく温泉らしい極上のお湯を堪能したい」って人にも、お勧めしたい宿でした。
ではでは、またー。
▼蔵王温泉 お食事処・お泊まり処・お湯処「ろばた」へようこそ(公式サイト)
(旅行日:2013年10月23,24日)