こんにちは、ロプロス(@ropross)です。
先日、北東北を5泊6日で鉄道旅行してきたのですが、その最終日の早朝、奥入瀬渓流を散策してきたので、その時に撮った写真を貼っていこうと思います。
奥入瀬渓流は、十和田湖の子ノ口から焼山まで約14Km続く、奥入瀬川の上流部で、国の天然記念物と特別名勝に指定されています。
多くの滝や流れ、淵、奇岩など、変化に富んだ風景を楽しめる景勝地として人気を集めています。
この日は渓流沿いに建つ唯一のホテル、「奥入瀬渓流ホテル」に宿泊していたので、ここを拠点に散策へと向かいました。
さすがに渓流の端から端まで全14km歩くのは大変ですし、今回は時間もありません。
そこで、ホテルからの無料シャトルバスが運行されていて、渓流の中でもオイシイ見どころが続く、「三乱の流れ」から「雲井の滝」の間だけを歩くことにしました。
午前中にホテルを出なきゃならないし、観光客が増える前の時間帯に歩きたかったので、一番早い5時発の便に乗ることにします。早起きしたんでねむー。
バスは10分ほどで、「三乱(さみだれ)の流れ」に到着。ここから散策開始です。
苔むした岩を洗うように、水が白波を立てて流れていきます。
三つの川が合流することから、「三乱の流れ」と呼ばれるようになったそうです。
見上げると、空を覆うように木々が枝葉を伸ばしています。
「三乱の流れ」から、渓流沿いの散策路を上流に向かって歩き始めます。
上流へ向かうと言っても傾斜はほとんど感じないほどゆるやかですし、やはり流れに向かって歩くほうが眺めもいいので、下流→上流の向きに歩くのがお勧めです。
昨日の雨で道はかなりぬかるんでいるところもありましたが、ホテルで長靴を貸してくれたのでガシガシ歩いて行けます。
このあたりでは流れも穏やか。雨が降ったせいで、「清流」というほどには水が澄んでいなかったのは残念ですが。
爽やかなせせらぎの音を耳にしながら歩いていきます。
足元にはシダが至るところで元気に葉を伸ばしています。
淡い色も可憐なガクアジサイ。緑の中に彩りを添えてくれます。
鬱蒼と生い茂る木々。豊かな自然を実感します。
早朝の澄んだ空気の中、森を歩くのは気持ちいい!
明るい緑が眩しいハウチワカエデ。秋の鮮やかな紅葉も見てみたい。
木の根っ子も苔むしています。
30分ほど歩いたところで、石ヶ戸(いしけど)の休憩所に到着します。私達はずいぶんゆっくりと歩いてきたので、普通に歩けばそんなにかからないかも。
ここにはトイレや自販機があります。改装工事中のため、外観は緑のビニールシートに覆われていました。
この地方の方言で「石でできた小屋」という意味の「石ヶ戸」。大きな板状の一枚岩が、カツラの木に支えられて、確かに小屋のようになっています。
「石ヶ戸の瀬」。
せせらぎにかけられた木の橋。丸太の欄干も苔苔しています。
少しずつ陽が射して来ました。
小さな滝。名前あるのかな?
路傍で見かけた赤い実。何の実だろう?
露に濡れるモミジの葉。
芽吹いたばかりの可愛い蕗の葉。下に小人が隠れていそうな雰囲気です。
対岸に壁のようにそそり立つ「屏風岩」。
道路沿いにそびえる巨岩、「馬門岩」。
このあたりで散策路は川を渡り、左手に流れを見ながら歩くことになります。
奥入瀬渓流で最も流れの激しい場所と言われる「阿修羅の流れ」。奥入瀬渓流を代表する風景のひとつです。
その名の通り、激しく雄々しい流れです。
深い緑の中を歩いていると心身ともに癒されていくような気分になります。
立派な蕗の葉。傘にできそうw
「飛金の流れ」・・・だったかな?
三脚を持って来なかったので、岩の上にカメラを置いてスローシャッター(2秒)で。
「千筋の滝」。その名の通り、水が幾筋もの糸のようになって、岩壁を流れ落ちていきます。
ゴールの「雲井の滝」まであともう少し。
カツラの葉の上で輝く水滴。
「雲井の滝」のほうから奥入瀬川へと落ちていく流れ。
ここで散策路から車道に出たところが今回のゴール地点。迎えのバスもここに来てくれます。
向こうには「雲井の滝」が見えています。
滝の近くまで行ける道があるので、近づいていきましょう。
高さ25mの堂々とした滝で、2段に折れ曲がっている特徴的な姿をしています。
滝壺のすぐ近くまで行くことができます。水しぶきが飛んでくるほどの近さで見ると大迫力!
カメラを置ける岩を探して、滝をスローシャッター(1秒)で。
渓流を歩くのなら、多少荷物になってもやっぱり三脚が欲しいですねー。
「三乱の流れ」から「雲井の滝」までの約3.5kmを、たっぷり渓流美を堪能しながら歩いて、所要時間は約2時間ほどでした。
私達は相当ゆっくりなペースで歩いたのでこれくらいかかったのですが、同じバスに乗ってきた人の中には、私達より1時間早いバスで戻った人もかなりいたようなので、1時間ちょっとで歩くこともできそうです。
ここから先も渓流は十和田湖まで続いているのですが、時間もないので、ここから帰りのバスに乗り、ホテルへと戻りました。
十和田湖の近くまで行けば、渓流一の大きな滝、「銚子大滝」など、まだまだ見どころもあるのですが、残念ながら今回は見ることはできませんでした。
また次回、たっぷりと時間を取って、ゆっくりと歩いてみたいですね。
ではでは、またー。
(旅行日:2013年7月13日)