舘山寺温泉のデザイナーズ旅館「星野リゾート 花乃井」に泊まってきたよ

2013年 7月 8日
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こんにちは、ロプロス(@ropross)です。

5月に名古屋と静岡県の西部を旅行してきたのですが、最後の1泊にちょっと贅沢して、浜名湖畔の舘山寺温泉「星野リゾート 花乃井」に泊まって来ました。

「花乃井」は、高級リゾート「星のや」や温泉旅館「界」など、評価の高い宿泊施設を数多く手がける星野リゾートの旅館です。

星野リゾートの旅館に泊まるのは初めてということもあって、かなりの期待感を持って宿へと向かいました。

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外観はこんな感じ。


洗練された空間を予感させるエントランス。


オサレな雰囲気のロビーでチェックインの手続きを行います。


抹茶に砂糖とシナモンが入ったウェルカムドリンク。
これがほんのり甘くて美味しい。売店でお土産に売ってたので、買ってしまいました。


ロビーには茶葉を選べるコーナーがあり、5種類のお茶からひとつを選び、茶筒に茶葉を入れて、部屋に持っていくことができます。
茶処静岡の宿らしい嬉しいサービスですね。


部屋の玄関には茶香炉が置かれています。


部屋は一番安いデザイナーズツインです。
一番安いと言っても35平米と充分な広さがあります。


部屋の窓からは、浜名湖北部の湾内を一望する眺望が広がります。
向こうに見える観覧車は遊園地「浜名湖パルパル」のもの。


窓際には背もたれのないソファが置かれていて、寝転がりながら、外の風景を楽しむこともできます。あー、こりゃいいわー。気に入った!

ちなみにこの部屋だけでなく、全室レイクビューだそうです。


部屋着はゆかたと作務衣の二種類が用意されています。
お風呂に行く時にタオルや着替えを入れるための籠があるのもいいですね。


洗面台はシンプルな造り。


先ほど選んだお茶を飲むための急須や湯呑みなどのセット。
湯冷ましまで用意されているなど本格的です。


お茶うけの「ぐり茶饅頭」。蒸かしてほかほかを食べられるようになっています。お茶の香りが豊かで美味しい。


さて、一休みしたところで、お風呂に入りに行きます。
浴場へ向かう回廊も趣きのある雰囲気。このあたりまで手抜きがないのがいいですね。


大浴場は「華の湯」「湖都の湯」の2ヶ所あり、男女入れ替え制になっています。この時間の男湯は「華の湯」のほうでした。

開放した大きな窓からモダンな庭園が見える半露天風呂といった感じです。

お湯はカルシウムを含む強食塩泉。掛け流しではありませんが、成分総計22.77g/kgと、かなりの濃さです。


うーん、でも温泉にジャグジーはいらない気がするよ。


お風呂上りには浴場前の休憩所で、三ヶ日みかんジュースを飲むことができます。嬉しいことに無料で飲み放題。
私は飲めないのですが、なんとビールまで飲み放題という太っ腹ぶり!


中庭にはテーブルと椅子が置かれていて、お風呂上りに涼むことができます。
眺望は望めないのですが、夕刻のひんやりした空気に身を委ねながら、移り変わる空の色を眺めてぼんやりするのも素敵な時間です。


部屋から、山の向こうに夕陽が沈むのを見ることもできました。観覧車のシルエットがどこか哀愁を誘うような風景です。


さて、お楽しみの夕食は食事処で。創作和食懐石を頂けます。
お品書きを眺めているとわくわくしてきますねー。


一品目は八寸。桜海老の松風とかそら豆玉寄せとか合鴨ロースとか。
どの品も手が込んでいます。


椀物は桜餅の海老射込み。こごみと木の芽が添えられています。
出汁に桜餅が浮かんでるって珍しい。


お刺身はカンパチ、タイ、マダカの三種と伊勢エビ。
海が近いだけあって、どれも新鮮で美味い!


山菜の天ぷら。
薄くてサックサクの衣が絶妙。山菜の素朴な味わいもいいね。


穴子けんちん蒸し。
穴子の旨さが余すところなく伝わってくる一品です。


そしてメインは浜名湖名産うなぎのともだれ蒲焼き。
うなぎ自体の骨や身からだしをとった「ともだれ」を使い、炭火で焼き上げた逸品です。
1500円の追加料金で通常の倍の一本分にしてもらえるので、お願いしました。

うおおおお!これめちゃくちゃ旨いいい!!
短時間蒸してから焼き上げるという、関東風と関西風の中間のような焼き方だそうですが、身はふわりと柔らかく、安いうなぎにありがちな泥臭さが微塵もありません。
香ばしさも脂のノリも申し分なく、ともだれによりうなぎそのものの美味しさがさらに増幅されます。


ご飯も用意してくれるので、うな丼にして味わうこともできます。くー、たまらん!


うなぎは蒲焼きだけでなく、白焼きを選ぶこともできるので、相方はこちらをチョイス。
タレの力を借りなくとも、全く臭みは感じず、うなぎの旨味だけが口の中に広がるような感じで、これもまた絶品!


デザートは5種類の中から選べましたが、クレームブリュレに目がない私は迷うことなく、ほうじ茶のクレームブリュレを選択。

こってり濃厚なブリュレのなかに、ほのかにほうじ茶の香りがする、大満足の食事を締めくくるに相応しい一品でした。

あー、美味しかったー!ごちそうさまでしたっ!


夜は部屋から対岸の観覧車のイルミネーションを眺めることができます。光が湖面に映ってきれい。


翌朝もまずはお風呂から。
夜中のうちに男女が入れ替わるので、今度は「湖都の湯」のほうに入ります。

内湯は檜造りの湯船で、窓が大きくて明るい雰囲気の浴室です。


こちらの浴場には露天風呂もあります。
湖が望めないのは残念ですが、板張りの床と竹を配した落ち着きのある庭園がいいですね。


朝食は眺めのいい窓際の席に案内してもらえました。
メニューは和食膳で、湯豆腐や鯵の干物など、旅館の朝食としては定番の品々が並んでいます。

この鯵の干物が大きくてびっくり!味のほうも、肉厚な分、ほっくりしていてとっても美味しい。


レイクビュー温玉ごはん。
やっぱり温泉の朝食には温泉卵は欠かせないよね。


広くて快適な部屋、浜名湖の眺望、絶品の並ぶ料理、お茶やジュースなどのきめ細かいサービス、そして館内に漂う和モダンな雰囲気と、全てにわたって満足のいく素晴らしい旅館でした。今年泊まった宿の中では満足度暫定ナンバーワンですね。特に夕食は素晴らしく、うなぎの美味しさは感動モノでした。

今回泊まったプランは1泊2食19000円と、決して安くはありませんが、それだけの価値は充分にありましたねー。

それでは、またー。

(旅行日:2013年5月17日)