【富士伊豆静岡旅行記#7】の続きです。
熱川の温泉旅館をチェックアウトし、再び海沿いの国道を南に引き返し、下田へと向かいます。
ちょうどこの日(5月18日)は下田で「黒船祭」というイベントが行われていました。
せっかくの機会なので見に行くことにしたのですが、それを決めたのはすでに宿を取ったあとだったので、こんな行ったり来たりするような旅程になってしまいました。
イベントのメインの公式パレードまでは時間があるので、その前に先日寄れなかったスポットを観光することにします。
日本で最初の米国総領事館が置かれた玉泉寺。
ここに初代総領事、タウンゼント・ハリスが滞在していました。
敷地内には「ハリス記念館」があり、ハリスや領事館にまつわる品々が展示されているそうです。
吉田松陰がアメリカへ密航しようと、黒船に向かって小舟を漕ぎだしたのが、ここ弁天島。
松陰先生はこの海の向こうに日本の未来を見ていたのでしょうか。
現在もここから黒船を模した観光船を見ることができ、松陰先生気分に浸ることができます。
三島神社の境内に立つ吉田松陰の像。
三島神社の拝殿。
パレードの時間が近づいてきたので、港近くの臨時駐車場に車を停めて、街中へと向かいます。
伊豆急下田駅の売店で見つけた「しずおか茶コーラ」。
基本コーラで後味がほのかにお茶って感じ。
「黒船祭」最大の呼び物、公式パレードがスタートしたようなので、沿道の一角に陣取り、行進が来るのを待ちます。
音楽隊の行進曲に合わせて米軍の兵隊さんが整然と行進していきます。
沿道の観客は日米の旗を振ってパレードを歓迎。
街のお偉いさんや米軍の高官と思しき人達が、オープンカーに乗って笑顔で沿道の観客に手を振っていきます。
開国当時を再現した時代劇のような格好の人達も。
他にも地元のブラスバンドや自衛隊の音楽隊など、日米多くの人々が参加する賑やかで楽しいパレードでした。
パレードの後は、前日も訪れた了仙寺で下田条約調印の再現劇が行われます。
パレードにも参加していた開国当時の格好をした人達は、ただのコスプレではなくその出演者のようです。
日米の代表者が握手して条約調印。
ユーモアを交えた演技は観客を湧かせていました。
再現劇が終わって出演者が整列。
出演者は地元の劇団員さんや、横浜の大学の留学生達だそうです。
ちなみに可愛いペリー提督を演じたのは、地元の小学校の先生なんだとか。
司会の住職さんの話がやたらと上手いのも印象的でした。
伊豆急下田駅に売っていた駅弁、金目鯛の押し寿司で昼食。
この「黒船祭」は3日間に渡って行われるのですが、この日はその中日。
パレードや再現劇以外にも、花火大会や自衛隊艦艇の一般公開、コンサートやアームレスリング大会など、さまざまな催しが行われるようです。
こういう小さな街が活気に溢れるイベントは見ていて嬉しくなりますね。
まだまだ楽しいことがありそうでしたが、先を急なくてはいけない旅行中なので、後ろ髪引かれつつも下田の街を後にしました。