こんにちは、ロプロス(@ropross)です。
瀬戸内海に浮かぶ「うさぎ島」、大久野島を訪れたときの旅行記の後編です。
前編はこちら。
▼瀬戸内に浮かぶ「うさぎ島」、大久野島に行ってきたよ(前編) | ロプログ
大久野島1日目は、ただひたすらホテルの前の広場で、ウサギ達を見て撮ってエサをあげてと、うさうさ三昧で過ごしました。
この大久野島、今はウサギが日がなのんびり暮らすという平和な風景が広がっているのですが、かつては毒ガスの製造工場が置かれていたという、負の歴史を背負った島でもあり、現在も当時の遺構が島内に点在しています。
この日は、レンタサイクルを借りて島内を一周し、毒ガス貯蔵庫や砲台跡といった遺構も巡ってきました。
それでは、どうぞご覧くださいませー。
ホテルのチェックアウトまでの時間、まだまだウサギ達と戯れます。
立ち上がってエサをねだってくるウサギ達。
かわいいのう、かわいいのう。
大人ウサギの間に、色違いの3羽の子うさぎが並んでるのが微笑ましい。
みんなで仲良くお水を飲みます。
一羽邪魔してるのがいるけどw
両手でお顔をごしごし。
うおお!なにその仕草!可愛いにもほどがある!!
低い熱帯樹の下はウサ達の人気スポット。
広場の端にある毒ガスの貯蔵庫跡。
かつてここに「イペリット」という毒ガスの入ったタンクが設置されていたのだとか。
そんな負の遺産の前でも、ウサギ達は平和に寛いでいます。
茶色・グレー・黒と色もいろいろ。
お、エゾリスに似た子、今日もいた。
つぶらな瞳がたまらなく可愛い!
10時になったのでホテルをチェックアウト。
まだまだこの島を楽しみたいので、フロントで荷物を預かってもらいます。
ホテルでレンタサイクルを借りて、島内を一周することに。
日々の運動不足っぷりには自信のある私は、電動アシスト付きをチョイス。
料金は2時間で500円でした。
島内には一周約3kmの外周路が整備されていて、時計回りでの一方通行になっています。
まずはホテルから島の西海岸を通る海沿いの道を北上。
道は舗装されているし、クルマも通らないので、電動アシストの力も借りて、スイスイと快適なサイクリングを楽しむことができます。
おや?ここにもウサギがいるー。
せっかく出会えたので、自転車を停めて、エサをあげることに。
目に映る島々の風景も美しい。
島の北西部に位置する長浦毒ガス貯蔵庫跡。
ホテルの近くにあった貯蔵庫よりも、遥かに大きなコンクリートの建造物が遺っています。
戦後、この島に貯蔵されていた毒ガスは薬品で消毒したり火炎放射器で焼いて処分したそうですが、この貯蔵庫の壁が黒いのは焼いた焦げの跡なんだとか。
忌まわしき過去を思うと、ただの廃墟よりも一層不気味に感じます。
島を一周するこの道路沿いでは、ホテル前の広場ほどじゃないけど、あちこちでウサギの姿を見ることができます。
よしよし、君たちにもキャベツをあげよう。
と、エサをあげていると、離れたところからも別のウサギ達が、一目散に駆け寄ってきます。
広場前のうさぎ達と比べるとエサを貰える機会も少ないからか、さらにがっついてる。
海と一緒に撮りたいから、このへんにおいでー、とエサをばら撒いておきます。
ありゃ、撮ろうとしたらもうエサ食べつくして、離れちゃった。
大久野島は「毒ガスの島」になる以前は、砲台の設置された「要塞の島」でした。
島の北部に設置されていた砲台跡が今も遺されています。
このレンガの遺構は兵舎の跡だそうです。
充分に原型を留めた状態で残ってる。
おや、こんなところにまでウサちゃん。
大久野島の中央部は小高い山になっていて、山頂のあたりには中部砲台跡や展望台があります。
北部砲台跡から続く登り口があるので、自転車を置いて登ってみることに。
しばらくは木々に囲まれた森の中を登っていきます。
お、こんなところにまでウサギがいるー。
ここにまでウサギがいるとは思わなかったなぁ。
せっかく出会えたので、キャベツをプレゼント。
どんどん階段を登っていきます。
ところどころかなり急な場所もあり、結構しんどい。
6月上旬でしたが、この日の気温は25℃以上あり、北海道民にとっては真夏並みの暑さです。
森を抜けると風景が開け、瀬戸内の海と島々を望むことができるようになります。
天気が今ひとつなので、島影が霞んでるけど。
20分ほど登ったところで、フェリーからも見えていた鉄塔の下に到着。
ここまで来れば、もうほとんど登りはありません。
砲台跡を目当てに登ってきたんだけど、この鉄塔も真下からみたらめちゃめちゃ高いな。
調べてみたら、高さ226mもあるんだとか。
すげぇ、さっぽろテレビ塔(147m)より遥かに高いやん!
鉄塔のすぐ近くにある中部砲台跡。
この丸いところにカノン砲が設置されていたそうです。
近くにはずらりとレンガの兵舎が並んでいます。
これだけきれいにレンガの遺構が残ってる廃墟もなかなかないよなー。
遺構を覆う蔦が、もの悲しさを誘います。
兵舎の内部。
狭くはないけど、妙な圧迫感があって、あんまりここで寝泊まりはしたくない感じ。
ここにもやっぱりウサギがいた。
他にお友達がいないようだけど、こんなところにいて寂しくないんかな?
さらに進むと「ひょっこり展望台」にたどり着きます。
上へと登る木道にもウサギさんが。
展望台の上に到着!
ここが大久野島で一番高い場所かな?
瀬戸内海と浮かぶ島々に囲まれた360度のパノラマを見渡すことができます。
目の前に見えているのが小久野島。この大久野島よりもさらに小さい無人島です。
地面にはこのあたりの島々の地図が描かれています。
ほら、ここが今君たちのいる大久野島だよ。
階段を降りて行くと、ウサギさんもぴょこぴょこと後を追ってきました。健気で可愛いなぁ。
登って来た道を引き返していきます。
ウサさんまだいた。
北部砲台跡に戻ってきたので、周囲を見て回ります。
毒ガスタンクが置かれていた台座。
12cm速射カノン砲が設置されていたという跡地。
そしてウサギ。
外周路をさらに先へと進みます。
島の北側は登り坂だったけど、電動アシストのおかげで楽々登ることができました。
これ、電動じゃなかったら、かなり辛かっただろうなぁ。
島の東側に差し掛かると、今度は下り坂が続いていきます。
シダがわさわさ生えてた。
島の東側に位置する、毒ガス工場に電力を供給していた発電所跡。
大久野島に残る遺構の中でも最も大きな建造物で、不気味な存在感を持って佇んでいます。
こりゃ、すげぇな・・・
このあたりにも、もちろんウサギ。
ほんと島中どこにでもいるな、ウサギ。
ここにもエゾリスっぽい子いた。
発電所前のトンネルの中。
日陰を求めてウサギが集まっています。
あとはスタート地点のホテルに向かって平坦な道をスイスイと走っていきます。
潮風を感じながら海沿いの道を走るのは、爽快で気持ちいい!
レンタサイクルを返却してから、ホテルの近くにある毒ガス資料館へ。入館料は100円。
大久野島での毒ガス製造に関するさまざまな資料が展示されています。
恐ろしい歴史を振り返ると、ウサギ達がのんびりと過ごすこの風景が、いかにありがたいものかと実感します。
まだ港へ向かう送迎バスが出るまでに時間があるので、ホテル前の広場でさらにウサギ達と戯れることに。
残ったペレットとキャベツを大盤振る舞いしますよー。
ウサギに群がられたいときは、エサを小出しにするよりも、たくさんばら撒いたほうがいいね。
うはー、ウサまみれやー!
可愛らしいウサ達から熱い注目を浴びるのはなかなかいい気分。
木陰で寄り添って仲良くお休み。
白うささん上に乗ってるw 乗られてるほうは重くないんかな?
おっと、お迎えのバスが来たから、そろそろ行かないと。
バスに乗って港まで戻ってきました。
港の周りにもたくさんのウサギ達がいます。
穴の中にヘンな体勢でハマるウサ。それ、居心地いいのん?
帰りの船は、行きのフェリーとは違って、小さな客船です。
まだまだウサギと戯れていたいけど、後ろ髪を引かれながら乗り込みます。
出航。徐々に島が遠ざかっていきます。
さようなら、大久野島。さようなら、ウサギ達。また来るよー!
さっきまであの鉄塔の下辺りにいたんだよなぁ。
どんどん小さくなっていく大久野島。
行きと同じく、あっという間に忠海港に到着しました。
まとめ
というわけで、たくさんのウサギに囲まれて、夢のように楽しい時間を過ごすことができました。
まさに「うさぎ島」「うさぎの楽園」と呼ばれる通りの島でしたね。
うさぎカフェや動物園など、ウサギと触れ合える場所は数あるでしょうが、これほど多くのウサギ達と戯れることができるところは、他にはないんじゃないかと思います。
ウサギ好きさんだったら、ぜひぜひ一度訪れることをお勧めします!
ではでは、またー。
(旅行日:2015年6月2日)