
こんにちは、ロプロス(@ropross)です。
先日、2008年洞爺湖サミットの会場になったことでも知られる高級リゾートホテル、「ザ・ウィンザーホテル洞爺」に連泊してきました。
通常は1泊朝食付で一人約2万円もするホテルなので、気になりながらも「そんなに高いリゾートホテルに泊まるくらいなら、同じお金出して温泉旅館泊まりたいわ」と、これまでは思ってたんですよね。
ところが昨年のある日、北海道専門宿泊予約サイト「ぐうたび北海道」を見ていると、連泊すると朝食付で1泊1万5000円ほどになり、しかも1泊1人あたり1000円分の館内利用権が付くという特別プラン(現在は終了しています)を見つけました。
かなり迷ったのですが、せっかくなのでこれを機会に思い切って泊ってみることに。

洞爺湖の西側、美味しいジェラートで有名な「レークヒル・ファーム」のあたりから、曲がりくねった登り坂をぐいぐい進んでいくと、その頂上にウィンザーホテルは建っています。
少し緊張しながらメインエントランス前に車を停めると、ドアマンの方がやってきて、荷物を預かってくれます。
駐車場は地下にあるのですが、ここで降りて車の移動をお願いすると1,000円かかるというので、自分で駐車場まで運転することに。
むぅ、車を停めてもらうのが有料のホテルなんて初めてだな。高級ホテルだとこうなのかしら?

駐車場へと続く道からは堂々たるホテルの全景が。

地下駐車場に車を停め、ホテル内へと向かいます。
ホテル入口の横にはロールスロイスが停まっていました。9万円ほど支払えば、これで新千歳空港まで送迎してくれるんだとか。誰がそのサービス利用するんやろ・・・

フロントでチェックインの手続きを済ませ、一面の大きな窓から洞爺湖を望めるロビーでちょっと休憩。
この慣れないゴージャスな雰囲気に、しばらくはちょっと落ち着かない感じ。
シーズンオフだからか、お客さんの姿はまばらです。滞在中、姿を見た宿泊客の7,8割くらいがアジア系の外国人でした。

烏龍茶にカシスシロップを加えたというウェルカムティーを出してくれます。一風変わった風味だけど美味しい。

客室へは、荷物を運んでくれる係と館内の説明をしてくれる係、2人の従業員の方が付いてくれます。2人で客室まで案内してくれるホテルなんて初めてだ。

廊下の空気もいつも泊まってるビジネスホテルとは全然違うなー。

案内された部屋は6階湖側のスーペリアルーム。
このホテルでは価格が低い方の部屋とはいえ、さすがに洗練された高級感のある空間になっています。
ちなみに、反対の海側の部屋だと1000円ほど安くなります。オーシャンビューのほうが安いホテルってのも珍しいよね。

部屋に入ってまず目を奪われたのが、この素晴らしい眺め。壁一面の窓には、洞爺湖を眼下に一望する雄大な風景が広がっています。
空は灰色の雲に覆われているけれど、この絶景には思わず歓声をあげてしまいました。
これまでに幾多の宿・ホテルに宿泊してきましたが、その中でも部屋からの眺めはナンバーワンと言ってもいいですね。

窓際にはテーブルと椅子が置かれているので、この絶景を眺めながらくつろぐこともできます。こりゃええわー。

それどころか、ベッドに寝転がりながら、この風景を満喫することもできます。

調度品もいちいちラグジュアリー。

部屋の窓側の隅にあるミニバーと冷蔵庫。
冷蔵庫に入っているドリンク類は有料でした。

ミニバーにはミネラルウォーターと数種類のお茶のティーバッグが用意されています。
こっちは無料。良かったw

洗面所・トイレと一体になったバスルーム。

バスタブも広々。温泉大浴場があるので、滞在中一度も使わなかったけど。
シャンプーやボディソープはブルガリのものでした。

アメニティもビジネスホテルの安っぽいのとは違ってしっかりしている。

バスローブも用意されています。
離れた場所にある温泉大浴場には、就寝用の浴衣ではダメでこれを着ていくんだけど、バスローブ姿でエレベーターに乗ったり廊下をあるいたりするのはちょっと恥ずかしいw

部屋で少し休んだところで、ホテル内をちょいと散策。
海側のバンケットロビーにも、湖側と同じく大きな窓があり、外の風景を眺めることができます。

メインのロビーではフルートとピアノの生演奏が。

1階の奥には、ウィンザーホテルオリジナル商品の売られているロゴショップや、装飾品店、ケーキ店、ベーカリーなどが並ぶショッピングモールがあります。

お次は部屋でバスローブに着替えて、温泉大浴場「山泉」に入りに行くことにします。
2階の長い廊下を進んでいくと、ホテル本館とはガラリと変わって温泉旅館のような和風の雰囲気の場所に。

男女それぞれの浴場の入口には、それらしく暖簾がかかっています。

脱衣所もさすがにピカピカの清潔感。
コイン不要の縦長のロッカーがずらりと並んでいます。

タオルとバスタオルも用意されているので、部屋から持っていく必要がありません。

脱衣所内の休憩スペースには、二脚のチェアが。

洗面台。
ミネラルウォーターの入ったボトルと、塩分補給のための岩塩も用意されています。
風呂あがりに舐める塩が美味しい。

大浴場は男女入れ替え制となっています。
最初に入ったほうの浴場は、壁がガラス張りで明るく、立派な総木造りの湯船があり、なかなかの雰囲気です。
お湯は含食塩-石膏泉(カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉)ですが、残念ながら循環・消毒ありで、塩素の臭いが気になるのが温泉好きとしては残念。

露天風呂も天井はありますが、雪原に面していて開放感があります。
雪の丘の向こうに洞爺湖の中島はなんとか見えたのですが、湖面は見えず。雪のないシーズンだと、もっと眺望がいいのかも。

もう1ヶ所の浴室。
こちらには露天風呂がなく、内湯も少し狭めですが、モダンでスタイリッシュなデザインです。

風呂あがりに寛げる休憩室。
こちらも壁がガラス張り。館内のどこにいても、外の風景を楽しめるようになっているのがいいなぁ。

夕刻になり、明りの灯ったロビー。ガラスに映った照明が、ひときわ綺羅びやかなムードを演出します。

翌朝、幸運にも空は晴れ渡っていて、洞爺湖の向こうに昇る、見事な朝日を見ることができました。

朝日が空と湖を赤く染めながらゆっくりと昇っていく感動的なシーンを、部屋のベッドに寝転がりながら眺めることができるとは、なんという贅沢!

朝食をとるために、2階へ降りていきます。
ロビーの窓からは、北海道随一の秀峰、羊蹄山が姿を見せてくれました。

朝食は洋食か和食を選べるのですが、この日は洋食を選択。
フレンチダイニングの「ギリガンズアイランド」でいただきます。

空いていたので、洞爺湖の見える窓際の席に案内してもらえました。

朝食はアメリカンスタイルとジャンボンスタイル(ハムのサラダ)の2種類から選ぶことができます。
ここは卵料理・肉料理・温野菜の付いてくるアメリカンスタイルを選択。
お目覚めのスパークリングワインが付くのですが、お酒が飲めないため断ってしまったので損した気分。

卵料理はスクランブルエッグ・オムレツ・フライドエッグ・ボイルドエッグ・ポーチドエッグから、肉料理は荒挽きウィンナー・自家製ベーコン・美瑛産ハムから、それぞれ選ぶことができるので、オムレツとウィンナーを選択しました。
他には彩り豊かな温野菜や、新鮮野菜のグリーンサラダ、フルーツグラス、ヨーグルトが付いてきます。

クロワッサンやパン・オレなど、いろんな種類のパンがブッフェスタイルで食べ放題。
さすがにどのパンもしっかりした本格的な味わいで美味しい。

リンゴジュース、トマトジュース、オレンジジュースなども飲み放題。
どれもフレッシュで、そこらの温泉宿のバイキングのものとは一味も二味も違います。

朝食を終えて部屋に戻ると、一段と青さを増した空と、凛とした美しさを見せる洞爺湖を望むことができました。

連泊なので、午前中は部屋でずっと風景を楽しみながらのんびりと過ごします。
夏でもキレイなんだろうけど、やっぱり冬の風景の素晴らしさは格別だねー。

ちょっとホテルの敷地内をお散歩。
海側のバンケットロビーから外に出ると、雪だるまがお出迎え。

ホテルの海側は、「スノービレッジ」と呼ばれるフィールドになっていて、スキーやスノーモービルなどのアクティビティを楽しむことができます。何もしなかったけど。

ホテルを見上げてみる。

バンケットロビーとカフェラウンジ。

ロビーの大きな窓からも晴れ渡った青空が。

ロビーの椅子に座り、洞爺湖を眺めながら寛ぎの一時。いいね、この贅沢な時間。

建物の真ん中に位置する円柱形の棟は、ガラス張りになっていて、上層階からは洞爺湖と反対側になる噴火湾を一望することができます。
湖側の風景も見事だけど、こちらも充分素晴らしい。

そうこうしているうちに夕刻。
少し雲は出てきましたが、噴火湾の向こうに夕陽が沈んでいくシーンを見ることができました。

鮮やかなオレンジ色に輝く空と海、そして白い丘。これだけの風景を見れる場所は北海道でもそうそうないんじゃないかなー。

この「ウィンザーホテル洞爺」には、高級料亭「あらし山 吉兆」、鉄板焼きの「アウト オブ アフリカ」など、いくつものレストランが入っています。
最初は、思い切って泊まった勢いで、ミシュランで三ツ星を獲得しているフレンチレストラン「ミシェル・ブラス」でディナーを食べようかと考えていました。
しかし、高いホテルに連泊したうえに、夕食に2万円以上かけるという贅沢をするのはさすがに気が引けたので、ホテル内にあるパン屋さん「ブーランジュリー ウィンザー」でパンやキッシュを買って夕食に。
20分の1くらいの出費で済んだw

翌朝、ロビーに降りていくと、今度は金髪の女性がハープを奏でていました。どんだけ優雅なんだこりゃ。

前日の朝食は洋食を選んだので、2泊目は和食をチョイス。場所は1階奥のラウンジで頂きます。
まずは青菜とリンゴのジュースとお茶を出してくれました。

生野菜の柚子胡椒と白味噌ソース、伊達産黒豆のオリジナル納豆、ウィンザーホテルオリジナルの餌を配合したという卵、淡雪塩とオリーブオイルでいただく手作り豆腐、シマホッケ、肉味噌の添えられた大根の煮物など、こだわり抜いた素材を使った逸品がお重の中に収まっています。

ご飯は「ななつぼし」「ゆめぴりか」「コシヒカリ」を独自にブレンドしたお米を、土釜で炊いてそのまま出してくれます。
見た目の派手さはないのですが、一品一品のクオリティが高く、これまで泊まってきた数々の和風旅館のどこにも劣らないような朝食でした。
洋食も良かったけど、こちらのほうがより満足度高いかも。

チェックアウト時間は12時なので、朝食後も急かさせることなく、時間いっぱいまでのんびりゆっくりしてから、名残惜しみつつホテルを後にしました。
まとめ
以上、北海道を代表するリゾートホテル「ザ・ウィンザーホテル洞爺」を紹介してきました。
ロビーから客室まで満たされた高級感と、最高のロケーションから眺める絶景。そのどちらも満喫できるというホテルはそうそうないんじゃないかと思います。素晴らしく満ち足りた時間を過ごすことができました。
温泉もいいけれど、たまにはリゾートホテルに泊まるのもいいもんですね。
とは言っても、今回のように特別な安いプランがなければ、なかなか泊まりには来れないのですが、いつかまたこの贅沢で優雅な空気を味わいに来たいものですね。
そのときこそは、「ミシェル・ブラス」で2万円のディナーを食べたいw
ではでは、またー。
(旅行日:2015年1月13~15日)



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