【南近畿旅行記#7】の続きです。
南近畿旅行も6日目。
勝浦の民宿をチェックアウトし、「熊野三山」最後の一山、熊野本宮大社に向かいます。
熊野本宮大社の入り口に立つ鳥居。
速玉大社、那智大社の朱塗りの派手な鳥居とは違って、落ち着いた貫禄を見せつけています。
すぐ近くに咲いていた枝垂れ桜。
ここですぐに参拝しても良かったのですが、せっかくなので、いにしえの参拝者の気分を少しでも味わおうと、本宮大社へと続く熊野古道中辺路のクライマックスの部分だけを歩いてから参拝することにしました。
コースのスタート地点、発心門王子(ほっしんもんおうじ)へはバスで向かいます。
発心門王子。
中辺路に数ある王子社の中でも格式の高い「五体王子」のひとつに数えられています。
お参りを済ませてから、本宮大社へと続く約8Kmの道を歩き始めます。
スタートしてしばらくは、集落の中を通る舗装された道を歩きます。
道沿いでは地元の人が作ったのか、さまざまな人形が出迎えてくれます。
お爺ちゃんお婆ちゃんも歓迎してくれてるよ。
おっちゃんも微妙なポーズでご挨拶。
人形だけじゃなく、木彫りの像が展示されてたりして、歩く人を楽しませてくれます。
次の王子社、水呑王子に到着です。
ここでちょっと休憩。
前日に新宮の「香梅堂」で買った鈴焼をいただきます。
ベビーカステラの上位版といった感じで、上品な甘さが病みつきになりそうです。
むー、一袋といわずにもっと買っておけば良かった・・・
ここから道は両脇に杉の木立の並ぶ、古道っぽい雰囲気になってきました。
伏拝(ふしおがみ)の集落に出ました。郷愁をくすぐりまくる美しい山里風景が広がっています。
本宮大社まで4km、発心門王子まで4km。つまりこの伏拝が中間地点のようです。
伏拝王子の石祠。
伏拝王子には無料の休憩所があるので、ちょこっと休憩。
ここからの山の眺めも素晴らしい。
この地域はお茶の生産が盛んで、あちこちに茶畑を見ることができます。
プリンのような整った形をした山は百前森山。富士山に似ていることから三里富士(みさとふじ)とも呼ばれています。
行程のほとんどは平地か緩い下り坂で、登り坂はほとんどなく、比較的楽なコースです。
九鬼ヶ口関所跡。かつてはここで通行税が徴収されていたそうです。
天を突くかのようにまっすぐに伸びる杉。
ちょっと寄り道したところにある見晴台地。
大斎原(おおゆのはら)の巨大鳥居が小さく見えています。
目指す本宮大社まであと少し。
祓戸王子。
目前に迫った本宮大社での参拝を前に、旅の汚れを祓い清める場所だったそうです。
歩き始めて約3時間。熊野本宮大社の裏口に到着です!
今回の私達は、発心門王子からの楽な部分だけを歩いたのですが、京都からの長い道のりを経てここにたどり着いたいにしえの参拝者達は、さぞ感慨深いものがあったんでしょうねー。