こんにちは、ロプロス(@ropross)です。
9月に7日間普通・快速列車が乗り放題になる「北海道&東日本パス」を使って、道南方面を鉄道旅行してきたのですが、その1泊目に登別温泉の「滝乃家別館 玉乃湯」に泊まりました。そのときのレポートです。
「玉乃湯」は、北海道でも屈指の名旅館「滝乃屋」の別館なのですが、宿泊料金が3万円くらいする「滝乃屋」とは違って、1万円代でリーズナブルに泊まることができます。
数ある登別温泉の宿のなかからここを選んだのは、以前、テレビ番組で紹介されていたのを見て、囲炉裏で頂く夕食に惹かれたからなんですよね。
今回は1泊2食12,600円と一番安いプランで宿泊しました。
場所は登別の温泉街のほぼ真ん中。クマ牧場へのロープウェイ乗り場のすぐ近くにあります。
この日は雨が降っていたのですが、フロントの方が傘を持って出迎えてくれました。
ロビーでお茶を頂きながらチェックインの手続き。
モダンな雰囲気のラウンジ。
ラウンジ横には囲炉裏のあるお座敷もあります。
今回宿泊した部屋は、広縁付きの10畳の和室で、温泉旅館としてオーソドックスな造りです。
窓の外には隣の建物があり、残念ながら風景を望むことはできませんでした。
冷蔵庫やお茶セットなど。
浴衣と半纏。浴場に持っていくための籠が用意されているのが嬉しいところ。
清潔感のある洗面台は玄関横に。
部屋に用意されていた茶菓子。種なし梅があるところって多いよね。
キツネの形をした木製のキーホルダーが可愛い。
一休みしたところで、温泉に入りに行きます。
小規模な宿なので、浴場もそれに合ったサイズ。
浴槽には、登別温泉らしい硫黄の匂いのする白濁したお湯が掛け流されています。
岩造りの露天風呂もかなり狭めです。
周りを壁に囲まれているので、眺望も望めませんが、雰囲気はまずまず。
内湯・露天風呂共に浴場自体にはこれといった特徴があるわけではないのですが、源泉掛け流しのお湯はさすがに素晴らしく、こじんまりとした露天風呂は落ち着けて、ゆったりお湯を愉しむにはいい居心地です。
さて、お楽しみの夕食は、囲炉裏を囲んでの和食会席です。
囲炉裏で夕食を食べたいというのがこの宿を選んだ第一の理由なので、期待が高まります。
先付の小倉胡麻豆腐と、前菜の落葉きのこ霙和え、サーモン黄身寿司、スナップえんどう、汲み上げ湯葉、冬瓜たらこ和え。
ご飯とお新香とお味噌汁。いい宿の味噌汁は出汁がよく効いてて美味しいよねー。
お刺身は小樽産牡丹海老、別海産帆立、虎杖浜産ドナルドサーモンの3種。
私の好きな刺身大三元だ!どれも新鮮さがはっきりわかる美味しさ。
白老和牛の饂飩すき焼き。
やっぱ白老牛は旨いな!
焼き物は、鮎の塩焼き、蟹甲羅、豚肉、帆立、海老など8種類の中から好きなものを3つ選ぶことができます。
ちなみに、料金(1つ300円だったかな?)を支払えば、さらに追加することもできるそうです。
どれも美味しそうなのでかなり迷いましたが、私は鮎の塩焼き、蟹甲羅、鶏肉ねぎ味噌ホイル包みを、相方は鮎の塩焼き、海老、豚肉を選択。
囲炉裏と言ったら魚の塩焼きがないと絵にならないよね。
選んだものを、囲炉裏で焼いていきます。これこれ、これがやりたかったんだよねー。
野菜の串もあります。
鶏肉ねぎ味噌ホイル包みが焼けました。
鶏肉は柔らかく、味噌の風味とネギの香りがたまらない。
蟹の甲羅焼きが焼けました。
カニ身をカニ味噌を混ぜて口に運ぶと感動的な美味しさ!
冬瓜の蟹あんかけとサラダ。
デザートはアイスクリームでした。
最後の小菓子は濃厚な生チョコレート。
期待通りの大満足の夕食でした。ごちそうさまー。
翌朝の朝食も同じ食事処で頂きます。
ご飯は土釜で炊いたものが出てきました。
焼たらこや鮭、煮豆、ほうれん草のおひたし、ひじきの煮物など、小皿にシンプルな品々が並びます。
温泉の朝食は、とりあえず温玉ご飯さえあれば文句なし!
朝食後には、ロビーで宿泊者も体験できる餅つきをやっていました。
こういうちょっとしたイベントは、いい思い出にもなるし嬉しいですね。
非力さには定評のあるロプ郎ですが、思い切り杵を振り上げて、ぺったんぺったんついてきました。
餅こね役の従業員のお姉さんが、めちゃ元気に盛り上げてくれて楽しかったです。
つきたてのお餅は、うぐいすきな粉をまぶして頂きます。
うん、柔らかくて美味しい!つきたてならではの味わいです。
チェックアウトの時間は遅めの11時。朝食後もゆっくりと過ごせるのもありがたいですね。
温泉の泉質は抜群ですし、囲炉裏での夕食も美味しく楽しい。全24室と比較的小規模な宿なので、宿全体がとても落ち着いた雰囲気で、静かに過ごすことができるのも魅力です。
今回の宿泊料金は1泊2食12,600円でしたが、夕食の内容や宿の雰囲気を考えると、コストパフォーマンスは良好と言っていいでしょう。
囲炉裏での夕食を楽しみたいという人はもちろん、雰囲気のいい静かな宿でゆったり過ごしたいって人にもお勧めです!
ではでは、またー。
(旅行日:2013年9月16,17日)