【富士伊豆静岡旅行記#13】の続きです。
6泊7日の旅行最後の夜は、箱根強羅温泉の和風旅館「竹の葉」に泊まります。
全10室の小さな宿ですが、それだけに居心地が良さそうですし、夕食アップグレードプランでも1泊2食9400円というお手頃価格にも惹かれて選びました。
宿は別荘や企業の保養所が並ぶ強羅温泉の一角、強羅公園のすぐ近くにあります。
入り口をくぐると、竹色?の幕が出迎えてくれます。
和風旅館でありながら、ロビーはジャズやボサノバの流れるオサレな雰囲気。
ここではWi-Fiが使えるので、ちょっと仕事をするのに助かりました。
ロビーの大きな窓からは、風情ある庭園を眺めることができます。
部屋は2階で、10畳の落ち着いた和室でした。
広縁からは庭園を見下ろすことができます。
浴場は男女入れ替え制で、露天風呂は片方にしかありません。
露天風呂の湯船は岩風呂と樽風呂の二つ。
屋根と壁に囲まれて開放感には乏しいものの、壁の向こうには緑を眺めることができ、それぞれの湯船にも趣があります。
無色透明の食塩泉が、源泉掛け流しで愉しめます。
湯船に身を浸して、こんこんと流れるお湯を眺めていると、この旅の疲れも全て溶けていきそうです。
夕食は畳敷きの大広間で。
正直、1万円を切る低料金だったので、食事にはそれほど期待していなかったのですが、いい意味でその予想を裏切るクオリティの高い料理が出てきました。
先付、椀物、ゴマ豆腐と、一品一品丁寧に手のかけられた料理が並びます。
山の宿ですが、箱根は海に近いからか、お刺身も美味しい。
メインの足柄牛のすき焼き。やっぱりいい牛肉は旨い!
天ぷらも揚げたてでアツアツサクサク。
デザートはオレンジのシャーベット。
高級旅館のような豪華さはないものの、2食付きで1万円を切る価格の温泉旅館で、これだけ満足度の高い夕食を出してくれるところはそうはないでしょう。
朝食はシンプルだけど身体が喜ぶ料理の数々が並びます。
ここでも私の大好物の温泉卵が出てきたのは嬉しいですね。
そして、定番のアジの干物。これで、この旅行で泊まった旅館・民宿、4軒全てで、朝食にアジの干物が出てきましたw
和の風情を感じられる雰囲気、趣のある露天風呂、満足度の高い料理。これで箱根という立地を考えると、1泊2食9400円(スタンダードプランだと8400円)という価格は格安と言っていいんじゃないでしょうか。
唯一残念なポイントは、露天風呂が片方の浴場にしかないことくらい。コストパフォーマンスは抜群です。
首都圏に住んでいて、「リーズナブルに温泉に泊まりたい」という人には、ぜひお勧めしたい宿ですね。
次は最終回、大涌谷で黒たまごを食べて、歴史と伝統の「富士屋ホテル」を見学【富士伊豆静岡旅行記#15】に続きます。